出版社内容情報
嶺井琴子、二十四歳。小さな印刷会社に勤める会社員。
仕事疲れの日々を送っていたある日、夢の中に女性の「精気」を食べて生きる悪魔、「インキュバス」を名乗る絶世の美青年が現れた。彼が琴子を見て口にした言葉は……
「うわ。この子、精気も体力も枯れっ枯れだ」
その日からインキュバスのエルゥは、琴子の8畳ワンルームを訪れるようになった。美味しいご飯と健康的な生活で、彼女の精気を育て、いずれ食べるために。
インキュバスなんかに惹かれちゃいけない、彼が優しくしてくれるのは自分を食べるためだと何度自分に言い聞かせても、おいしいご飯と温かい言葉で、徐々に惹かれていってしまう琴子。一方エルゥも、特定の女性をこんなに気にかける自分を不思議に思って……。
世話焼きインキュバスとお疲れ女子の恋の行方は?
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登場人物
嶺井琴子(みねい・ことこ)
小さな印刷会社で働くお疲れ気味のOL。過去のトラウマから自分を雑に扱いがち。エルゥを警戒するが、すっかり胃袋を掴まれている。
エルゥ
ある日突然琴子の前に現れたインキュバス。琴子の精気をいただこうとするが、あまりの枯れっぷりに思わず世話を焼きはじめて……?
【目次】
第一章 インキュバスがいる日常と、ドライカレーのピタパンサンド
第二章 インキュバスと他人丼
第三章 インキュバスのハンバーグ弁当
閑話 井上君の事情一
第四章 インキュバス風ロックフォールと生ハムのパスタ
第五章 インキュバス風炊き込みご飯と豚汁
第六章 インキュバスとバーベキュー
第七章 インキュバス風甘やかし看病
第八章 インキュバスとデート
閑話 井上君の事情二
第九章 琴子と、その家族
エピローグ
番外編 エルゥと琴子のとある朝
あとがき
内容説明
お疲れ気味のOL・琴子の前に、ある日悪魔が現れた!インキュバスを名乗る彼は琴子に迫り、唇が触れそうになった瞬間、一言。「うわ。この子、精気も体力も枯れっ枯れだ」その日からインキュバスのエルゥは、琴子の部屋を訪れるようになる。健康的な生活で精気を育て、いずれ食べるために。心を許しちゃいけないと自分を戒めるも、美味しいご飯と温かい言葉で徐々に絆されてしまう琴子。一方エルゥも、琴子をこんなに気にかける自分を不思議に感じて…。世話焼き悪魔とお疲れ女子の恋の行方は?第3回魔法のiらんど恋愛創作コンテスト大人恋愛部門(現代)奨励賞受賞。
著者等紹介
夕日[ユウヒ]
2020年に「聖女じゃないと追放されたので、もふもふ従者(聖獣)とおにぎりを握る」(Mノベルスf)にてデビュー。以来、小説から漫画原作まで幅広く活躍する福岡出身の女性作家。本作は、第3回魔法のiらんど恋愛創作コンテストで大人恋愛(現代)部門の奨励賞を受賞した「インキュバスさんの8畳ワンルーム甘やかしごはん」を改題・改稿のうえ、上梓したものである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。