出版社内容情報
髪結いを生業とする華弥は、亡き母による婚前契約から、梅景斎に嫁いだ。梅之宮家は人の身に異能を宿す現人神が住まう家。華弥は神様の専属髪結い師として、腕を振るうことになったのだった。
初夏の帝都。華弥の主人の美幸が通う女学校で、色恋を占う『狐狗狸さん』が流行する。だがなぜか『狐狗狸さん』は怪異となって、令嬢たちに悪影響を及ぼしていた。華弥も巻き込まれ、怪異の力で斎の過去を垣間見てしまう。そこで華弥は、契約された夫婦でしかない斎を、大切な人として想い始めている自分に気がついて……?
内容説明
髪結いを生業とする華弥は、亡き母による婚前契約から、梅景斎に嫁いだ。梅之宮家は人の身に異能を宿す現人神が住まう家。華弥は神様の専属髪結い師として、腕を振るうことになったのだった。初夏の帝都。華弥の主人の美幸が通う女学校で、色恋を占う『狐狗狸さん』が流行する。だがなぜか『狐狗狸さん』は怪異となって、令嬢たちに悪影響を及ぼしていた。華弥も巻き込まれ、怪異の力で斎の過去を垣間見てしまう。そこで華弥は、契約された夫婦でしかない斎を、大切な人として想い始めている自分に気がついて…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
26
初夏の帝都。華弥の主人の美幸が通う女学校で、色恋を占う『狐狗狸さん』が流行。その『狐狗狸さん』が怪異となって、令嬢たちに悪影響を及ぼしてゆく第2弾。そんな『狐狗狸さん』の怪異に巻き込まれ、その力で斎の過去を垣間見てしまい、契約夫婦の斎をいつの間にか大切な人として想い始めていることを自覚していく華弥。狐狗狸さんの事件自体はあっさり解決しましたけど、一方で美幸や斎たちの置かれている何とも複雑な背後背景が明らかになっていって、不器用な斎とそれを愛おしく思う華弥の関係も良かったですし、これからの展開も楽しみです。2024/09/06
よっしー
20
シリーズ2作目。新たな設定であったり、現人神としての立場であったり…が明らかとなりました。勝手に一枚岩だと思っていた家も、それぞれの思惑の下に成り立っていた事が分かりました。そう思うと、現人神という立場もしんどいなと思います。そんな傍ら、斎と華弥の距離感は縮まっていった様に思ったのですが…斎の隠された事実が最後に明かされました。それが物語にどう絡んで行くのでしょうか。次も楽しみです。2025/04/26
はなりん
15
シリーズ2巻。前巻から大分間が空いているので、細かい設定や人物像を覚えてないのですが…。梅之宮家の現人神の美幸の通う女学校で起こった怪異から梅之宮家の派閥争いと梅之宮家の秘密と華弥の出自の謎と斎との運命の赤い糸など盛りだくさんの内容でした。斎と華弥がお互いに想いを自覚しつつ、契約結婚や家の秘密から中々想いを伝えられずじれったい。今後も何やら大きな運命に巻き込まれそうだけど、今回の南之院家の現人神の千鶴との縁が助けになりそう。続きは早めにお願いしたい。2024/09/29
粋
9
今回も楽しく読了。後宮妃に劣らず、夫の妻への想いが半端ないようで(笑)仲は第三者によってお墨付きがあるので、これからますます近付くのが楽しみ。そして、伏線はりつつ、次回もっと面白くなりそうで、早く次が出ないかしら。そして、コミカライズも気になる。2024/12/30
色素薄い系
7
面白くなってきました。狐狗狸さんの件はあっさり解決したけどこれは次回の本家で起こる出来事の前哨戦ですかね?ただ華弥に対して斎には他に想う相手がいたのかもしれないとモヤモヤさせる為だけに出した訳じゃないよね?斎が危惧する秘密とは何か?志鶴が見ている運命の赤い糸に翻弄される事が確定している美幸含む3人の今後はどうなるのか華弥の母親の秘密もまだ分からないので次回も楽しみです。2024/09/01