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出版社内容情報
死亡率九割を超える”不可能任務”に挑む機関―灯―。フェンド連邦で経験した盟友の死と仲間の裏切りは、『灯』メンバーの心に大きな爪痕を残した。各々がスパイとして新たな道を探る中、同胞の死を前に新たな決意を抱く者がもう一人――。
「拙者はもう働かないでござる!!」
突然の宣言。仲間を亡くし、急速にスパイとしての意欲を失ったランは、『灯』に寄生するニートと化していた! 陽炎パレスに居座り続けるランを追い出すため、メンバ―総出で彼女の再就職先探しを始めることになり……!? 『スパイ教室』シリーズ短編集第4弾!
内容説明
死亡率九割を超える“不可能任務”に挑む機関‐灯‐。フェンド連邦で経験した盟友の死と仲間の裏切りは、『灯』メンバーの心に大きな爪痕を残した。各々がスパイとして新たな道を探る中、同胞の死を前に新たな決意を抱く者がもう一人―。「拙者はもう働かないでござる!!」突然の宣言。仲間を亡くし、急速にスパイとしての意欲を失ったランは、『灯』に寄生するニートと化していた!陽炎パレスに居座り続けるランを追い出すため、メンバー総出で彼女の再就職先探しを始めることになり…!?『スパイ教室』シリーズ短編集第4弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
40
仲間を亡くして急速にスパイとしての意欲を失い、『灯』に寄生するニートと化していたラン。陽炎パレスに居座り続けるランを追い出すため、メンバ―総出で彼女の再就職先探しを始める短編集第四弾。『灯』メンバーの心に大きな爪痕を残した、フェンド連邦での盟友の死と仲間の裏切り。各々が向き合い新たな道を探って、ランの再就職に協力する展開で、リリィが養成学校に戻る話、ティアとグレーテが他のチームに会いに行ったり、アメリを見張るエルナ、モニカが再び前を向くために必要なことだったり、ランの落ち着き先も決まったようで本編も期待。2023/05/15
オセロ
22
今は亡きエリートスパイチーム鳳の最後にそれぞれに残した課題を通じて鳳の唯一の生き残りのランの新たな行き先を見つけだそうと奔走したり、モニカが灯に戻るまでを描いた連続短編集。 リリィ&サラがかつてリリィが通っていた養成学校で成長した姿を見せたり、ジビアが如何にしてモニカを灯に連れ戻したりしたかでは短編集ならではのワチャワチャしたりと短編集ならではの面白さがありました。ランの新たな行き先は妥当なところでしたが、今回の件を通じてサラが伝えたかったことにはいろいろと考えさせられましたね。 2023/03/23
しゃお
20
〈スパイ教室〉短編集第4弾。最初のリリィが養成学校に戻る話なんかは‟らしい”仕掛けがあって、今でも騙された喜びを感じれます。印象に残るのはエルナの苦みの残る物語。そして何より焔の火種が残り、受け継がれていく事を描きながら、灯のメンバーやランたちがスパイとしての覚悟と、その先を見据えた目標が、どこか切なさもありつつも力強さを感じさせるのがいいですね。彼女たちの成長を本編以上に感じさせてくれ、いよいよ始まる3rdシーズンへの期待に繋がりました。2023/04/30
碧海いお
14
短編集4冊目。 本編の最新刊を読んだ後に読むとそちらは時が進んでいるので、そっちの方の続きを早く読みたいです。 この中だとインターバルとスパイとは遠い世界がよかったです。2023/04/22
真白優樹
14
陽炎パレスにてニートとなったランの進路を考える中、鳳との最後の蜜月、任務後の裏側に触れる今巻。―――進むか退くか、今一度見つめる己の根底。 残された者の悲しみ、やり場のない怒り。鳳が残した課題をこなしたり、任務後に仲直りしたりする中、ここに置いていくと言わんばかりに思いをぶつけ合う巻であり、第三部に進む為の最後の仕上げをする巻である。吐きだしぶつけ、そしてまた決意し。もう一度見つけた理由と共に歩きだす彼女達は、世界大戦を阻止できるのか。孤立無援の中、少女達の作戦とは。 次巻も須らく期待であるべし。2023/03/21