富士見ファンタジア文庫 魔王にさらわれた聖王女ですが、魔王城ぐらしがヒマだったので禁忌魔法で暴れます。

永松洸志/希望つばめ

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2023/02発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 342p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040748771
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

魔王によって連れ去られた、聖なる王女・ミル。
魔王城に囚われた彼女は『ヒマつぶし』に修行を積み重ね……気づけば魔王級の禁忌魔法をマスターし、最強の存在へと変貌を遂げていた!!
昔から冒険に出るのが夢だったミルは、これはチャンスと魔王城を飛び出し、王都（はじまりの街）へ帰る旅に出発する☆
獰猛なウルフを仔犬のように可愛がり、凶悪なドラゴンをもペットにしようとする奔放なミルは、旅路で規格外な仲間を手に入れて――。
至極の天才魔法少女と凄腕のケモミミ剣姫をお供に冒険を続ける彼女は、行く先々で周囲を震撼させていく!!
無邪気×無自覚×無敵な少女たちの一大冒険ファンタジー♪

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[nishiyan]

対象のステータスがわかるだけでなく、隠れた才能を開花させることができる聖アーフィル王国の王女ミル。ある日、魔王に攫われてしまうのだが、囚われの地で魔法だけでなく剣技を学び夢だった冒険者暮らしを始めるファンタジー。監視役の陰ひなたの協力も合って規格外の力を手に入れたミルが旅先で魔法の才があるユーリア、食いしん坊なケモミミ剣士のクロだけでなく、自分と似た境遇の魔王の娘・マリーまでも仲間にしてしまうのは痛快。魔王側の問題も含めて四人の旅はどうなるのか。今後の展開が気になった。

2023/03/02

[真白優樹]

素養を見抜き開花させる力を持つ王女が魔王に攫われ、暇を持て余し冒険へ飛び出す物語。―――目の前に憧れ、飛び込むは未知。　基本的に温かく優しい世界の中、王女を始めとした仲間達がわちゃわちゃしながら冒険を繰り広げる物語であり、シリアスに寄り切らず明るく楽しめであるからこそ、心弾むような面白さがある物語である。心を元気にしたい読者様は是非。始まったばかりの逆向きの旅。目指すべき始まりの街ははるか遠くにある中、憧れの日々の中で王女は何を見るのか。この先にどんな冒険が待っているのか。 次巻も勿論楽しみである。

2023/02/19

[TERU]

魔王に連れ去られた聖なる王女・ミル。
魔王城に囚われた彼女は、暇過ぎて魔王の配下達と鍛錬を始め、魔王城の書庫で禁忌魔法も習得、更には宝物庫から武具を調達し王女はとんでもない変貌を遂げる事に！？
昔から冒険に出る事が夢だったミルは、こんなチャンスはないと魔王城を飛び出し、王都(はじまりの街)へ帰還する旅に出発する。 囚われた魔王城でめっちゃ強くなった王女様が、魔王城から抜け出し国へ帰るまでの旅路を描いた物語。魔王城という所謂なゴールをスタート地点にする逆転の発想が面白い。 　

2023/03/11

[半熟タマゴ]

魔王に攫われた王女が囚われた先で魔法を次々と習得し、最強になって魔王城を飛び出すことで始まる冒険譚。聖王女なのに使うのが全て物騒な闇魔法というギャップが面白かったです。好奇心旺盛なミルが心の底から冒険を楽しんでるのが伝わってきて、こちらもワクワクしながら読み進めました。パーティメンバーが揃ったところで1巻が終わったので、彼女たちの冒険をもっと読んでみたいです。

2023/02/25

[尚侍]

面白かった。魔王城にさらわれた聖女がなんだかんだでたくましく生き抜き、魔王城から抜け出すという展開は非常にわかりやすく、全体的にゆるい作風も相まって肩の力を抜いて読めるのが実によかったです。魔王城の中でレベルアップしていく様子もいかにもありそうな感じで、確かにこの発想はなかったなと楽しく読むことができました。その一方で初巻である程度レベルが上がってしまったこともあり、帰りの道のりは作業感が出てしまうように感じられたので、個人的には初巻だけで満足できる内容でした。

2023/02/24