出版社内容情報
精霊の力でこの国を牛耳る貴族、八家のひとつに生まれた晶。だが、晶にはなぜか精霊が宿っていなかった――。
生家を追放された晶は、別の州へと出奔し、化生退治の部隊に所属する。強力な呪符が作れ、瘴気を跳ね返すなど、徐徐に明らかになる特異体質は、呪符使いの組合や有力貴族の女子剣士の度肝を抜いていく。さらに昇格のため渋々受けた儀式で、晶を”本当に加護しているモノ”が覚醒。だが同時に、都を呑み込む巨大な怪異が目覚めようとしていた……!
内容説明
常人より強力な精霊の力で国を牛耳る貴族たち八家に生まれた少年・晶。だが、晶にはなぜか精霊が宿っていなかった。生家を追放された晶は、別の州へと出奔し、化生退治の部隊に所属する。強力な呪符が作れ、瘴気を跳ね返すなど、徐徐に明らかになる特異体質は、呪符使いの組合や有力貴族の女子剣士の度肝を抜いていく。さらに昇格のため渋々受けた儀式で、晶を“本当に加護しているモノ”が覚醒。だが同時に、都を呑み込む巨大な怪異が目覚めようとしていた…!
著者等紹介
安田のら[ヤスダノラ]
京都在住。今回の作品でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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わたー
20
★★★★☆明治時代っぽい異世界を舞台にした和風ファンタジー×追放モノ。生まれると同時に精霊による加護が与えられ、その精霊の位階によって能力に絶対的な差がある世界で、精霊の加護を得られなかったことで最底辺の扱いを受けてきた主人公。家族の中で唯一、自分を庇護してくれた祖母が亡くなったことをきっかけに生家を追放された彼が、新天地でその資質を見出されるという物語。序盤は語り口にとっつきにくさを感じたものの、慣れ始めた中盤以降、とある儀式が行われるところから面白くなり始めた。2023/03/29
スプリント
12
世界観というか国割と貴族の構成を把握するのに時間がかかったが把握したあとはその重厚な世界観にどっぷりと浸れた。 主人公の今後の活躍がとても楽しみな作品。2025/01/10
霧月
8
読了!書店のお勧めコーナーにあって和風な感じだし読んだ人の感想も悪くないので気になって購入。実は物凄く貴重な力を持っている華族の主人公が、その情報を知らない親に追放されて始まる物語。一巻は主人公が力に目覚めるとこまでの序章という感じ。期待通り好みだったので二巻もすぐ読みたい!2023/11/17
ちゃか
5
極東の海に浮かぶ高天原。五柱の神が五つの国を見守る島国。 そこに住まう人々は必ずその身に精霊を宿して生まれるとされていたが、主人公の晶は精霊を宿していなかったために、家族から迫害されていた。 唯一の味方であった祖母も亡くなり、彼女の伝手を頼って別の洲へと逃げ延びることになって。そこでもまた異邦人としての苦労をすることになったりもするのですが。 そこでついに「精霊を宿していない」という彼が抱えていた秘密、その一端に触れることになるわけです。面白くなりそうな設定の作品ですね。続きに期待。2023/06/18
bulbul
5
無能と蔑まれ追放された少年の下剋上。神と精霊とケガレのある世界で、世界の理や名称が複雑で読み難かったけれど、晶少年の絶望と覚醒と戦いは躍動感溢れてワクワクした。ひたすらに晶を護って消滅した精霊の最期は切なかった。次巻、晶の進撃が始まるのかな。楽しみ。2023/02/13