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出版社内容情報
春の大学構内。
『文化祭実行委員』の新入生歓迎会に居たのは、
その場全員が注目する可愛さの清楚美人・君岡美園だった。
まぁ、同じサークルの先輩とはいえ、
目立たない僕は関係ないだろう。
「先輩。お隣、失礼しますね」
「また、お話できますか?」
「帰り道、ご一緒してもよろしいですか?」
なのに、美園は素っ気ない僕の懐に入ってきて、慕ってくれた。
その後も新居に招かれたり、
美味しい手料理を振る舞われたり、
ついには、合鍵を渡すことになったり。
美園の積極的な態度が、
消極的な僕の心を溶かしていって――。
先輩と後輩の関係が、その先へと変わっていく。
ちょっと大人なサークル内恋愛小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
32
文化祭実行サークルに所属する大学2年生の牧村智貴と、そんな牧村に積極的にアピールする新入生で美人の君岡美園のサークル内ラブコメ。 サークル活動や大学での何気ない日常の中で、牧村の心境にも変化が生まれていく様子が丁寧に描かれていて、ラストには美園と牧村の意外な過去が明らかになり、続きが楽しみです。 2022/04/23
わたー
30
★★★☆☆文化祭実行委員会に所属する主人公が、ひときわ目を引く後輩のヒロインに慕われている様を描くラブコメ。題材自体は良かったし、文化祭の準備も真に迫ったリアリティのある描写だったのだが、如何せん、メインの展開に起伏が少なくて淡々と進んでいるのが残念なポイントだったかなと。大学生らしい雰囲気に懐かしさを覚えたが、昨今の情勢的に、ファンタジー寄りなのかなと思うとちょっと切ない。2022/04/24
よっち
29
春の大学構内。『文化祭実行委員』の新入生歓迎会で、目立たない牧村智貴が隣にいた一際目を引く後輩の新入生・君岡美園に懐かれて始まるサークル内恋愛小説。素っ気ない牧村の懐に入ってきて、その後も繋がりを持って慕ってくれる美園相手の戸惑いがちで不器用な関係。その後も新居に招かれたり、美味しい手料理を振る舞われたり、ついには合鍵を渡すことになったりする中で、積極的な美園が消極的な牧村の心をゆっくり溶かしてゆく展開はややもどかしさも感じましたけど、なぜ美園が彼を気にかけるのかその理由も明らかになって今後に期待ですね。2022/04/20
rotti619
24
大学の文化祭実行委員が舞台という、珍しい設定。話の系統としては後輩がグイグイ行く系なのだが、前述の通り登場人物が大学生なので、派手さを抑えたしっとり気味の恋愛模様が描かれている。ヒロインの君岡美園は主人公への好意を隠さないが、表紙のイメージのように節度をわきまえた大人びた人物として描かれており、鈍いとはいえ主人公の牧村も相応の経験を積んでいるので、変なすれ違いや誤解を受ける言動を起こさず、少しずつ関係を深めていた。大学生活がかなりリアルよりに描かれているので、派手な展開はない代わり、納得できる内容だった。2022/04/22
りょうすけ
22
初読み作家。今作を購読した理由は二つある。一つ、表紙のヒロイン可愛い、萌え。二つ、大学を半年足らずで中退したから、雰囲気を!手応え的には60点ぐらいかな。ヒロインが50、大学が10。ヒロイン満点。可愛い。サクサク読める、けど。このレベルなら普通にラブコメで売っても良かったのでは?アスキーメディアワークス文庫とかさ。ライバルが出現するであろう次巻は買わない。2022/12/09