出版社内容情報
仙娥の娘を託された小玉は人手の少ない後宮で育児に奮闘していた。それと同時に、はじめての「家族」の穏やかな時間を手に入れる。さらに清喜や綵も戻ってきて、後宮に新しい風が吹きはじめ――。
内容説明
「すまなかった…」文林のそのひと言がきっかけで、二人の関係が少しずつ変化する。さらに文林と添い遂げることを決めた小玉は、いつの間にか後宮のしきたりも受け入れている自分に気がつく。仙娥の娘の世話も任され、小玉は赤子に翻弄される日々を送ることに。そこに新たな乳母とその子どもも加わって、にわかに後宮は賑やかになる。そんな中で小玉が見つけたのは、後宮で築いた自分の「家族」の形だった。後宮に新たな風が吹く。それは次世代の産声。小玉たちの時代の終わりが、近づいている証―。
著者等紹介
雪村花菜[ユキムラカナ]
2014年、第二回富士見ラノベ文芸大賞にて、応募作『生生流転』が瑞々しい人物描写と軽妙な会話劇、緻密な舞台設定を高く評価され、金賞受賞。改題及び改稿した『紅霞後宮物語』で作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MATSU
37
最初意味がわからず。ガッツリ前巻からつづいていたのですね。そして、ある人の体調不良とからめて今までの人の近況。キャラが多過ぎて頭の中がごちゃごちゃに。痔の話必要だったのかな?次がラストらしいので読みますよ🙋外伝も積読してるし。でもなんか読むのしんどくなってきました😅2022/07/24
mariann
33
今いったい何歳なんだろう。順調に?年齢を重ねていく小玉と文林。痔の話はさておき目眩は何かのフラグか? よその国の話は少なかったけど出てきた途端やはり誰だったっけなぁ?と斜め上を見上げる自分。また重要人物がこの世を去り、年老いた小玉の話を中心に据えて進めていくのには無理があるとの判断は深く納得。取り敢えず貴妃と丙がどうやって夫婦になるのか、それが楽しみだ。2022/10/27
よっち
29
仙娥の娘を託され人手の少ない後宮で育児に奮闘する小玉。初めての家族の穏やかな時間を手に入れて、さらに清喜や綵も戻ってきて、後宮に新しい風が吹きはじめる第十三弾。文林の一言がきっかけで少しずつ変化する二人の関係。赤子に翻弄される日々を送りながら、文林と添い遂げる覚悟を決めた小玉がいつの間にか受け入れていた後宮のしきたり。一度変わってしまったものはもう元には戻らないことを痛感させられましたが、また新たな関係に再構築されて、そして次世代にどう引き継ぐのかを意識しながら一緒に考える二人の関係がとてに印象的でした。2022/02/14
はなりん
28
うーむ。なんとも言えない感じ。小玉のこれまでの経歴ややってきた事が否定的でモヤモヤする。文林との関係は少し穏やかになってきたものの、なんかねぇ。次巻で本編はラストとの事だけど、webとラストが変わらないのだったら微妙。2022/04/29
よっしー
26
巻を重ねる事に、文林や小玉の老いを感じ取れる場面が増えてきました。最も、それが悪いという訳では無いのですが…それでも華やかさはどこに行ったのやらと思える展開ばかりでしんどくなります。あと少しで完結という結果ではありますが…本当にどんなラストを迎えるのか予想出来ません。実際の後宮も、皇帝の老いと共に華やかさは無くなっていたのかなと失礼なことも考えつつ…ここまで来たら最後まで見届けたいと思います。2024/03/18