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出版社内容情報
忌み嫌われし【火】の精霊の加護を宿す少女は、惨殺された同胞の仇を討つため、共和国最大の祭典<帳>に出場する。そこは、少女と同じく【火】の使い手たちによる、命懸けの戦いの舞台。この中に、仇がいる……!?
内容説明
すべての人には加護がある。しかしそのどれもが祝福されているわけではない。「禍炎」と呼ばれ、忌み嫌われる“火”の精霊を宿す少女は、自らの同胞を殺した仇を探していた。やがて彼女が辿り着いたのは、共和国最大の祭典―通称“帳”。少女と同じく“火”の精霊の加護を持つ人々を集め、殺し合いをさせ、そして見世物にするという残酷極まりない狂宴だ。同胞の亡骸のもとに、まるで招待状のように遺された“帳”への参加票を手に、少女は激戦の舞台へと臨む。決勝トーナメント出場者、全8名。暴き出せ。この中に、仇がいる…!?第34回ファンタジア大賞“金賞”受賞作、開戦!!
著者等紹介
熊谷茂太[クマガイモタ]
『火群大戦〈01.〉復讐の少女と火の闘技場“帳”』にて第34回ファンタジア大賞金賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
「禍炎」と呼ばれ忌み嫌われる火の精霊を宿す少女フィスカ。自らの同胞を殺した仇を探す彼女が、同じ火の精霊の加護を持つ人々を集めての殺し合いを見世物にする共和国最大の祭典<帳>に参加するファンタジー。仇を探すために<帳>に参加するフィスカが出会う、決勝トーナメント出場を決めた曲者揃いで個性豊かな8人の参加者たち。様々な思惑が入り乱れる熱いバトルと、密かに探りを入れながらの仇の相手探しは、やや思ってもみなかった展開へと繋がりましたけど、その決着の先に何が待っているのか、続巻があるようならまた読んでみたいですね。2022/01/20
まっさん
24
★★★★ ファンタジア大賞金賞受賞作品。 個人的には同時期に出版された受賞作の中では一番面白かったです。 物語は生まれてくる人々に必ず〈地〉〈水〉〈風〉〈火〉の四つの加護のうち一つが宿る世界において、〈火〉の加護を有する人々が差別・排斥される世界。辺境の地で少数民族の一員として暮らしていた少女がある日目にしたのは、惨たらしく惨殺された同胞の遺体。唯一の手掛かりを元に足を運んだのは〈火〉の精霊の加護を持つ人々が殺し合いを行う饗宴・帳。彼女の同胞を殺した者は一体誰なのか…というものでした。 今作で一番惹か→2022/07/17
日坂愛衣
17
とても丁寧に創り上げる王道なファンタジー物語と思う、キャラ達一人一人の個性や背景画像が鮮やかで覚えやすい。そして展開もずっと読者達の心を掴む。2022/01/23
かっぱ
16
大切な人たちを無残に殺された少女が共和国の祭典《帳》に参加し犯人を突き止めるサスペンスファンタジー。新人賞らしい描きたいモノを描き切った非常に熱量の高い一冊がとても気に入った。複雑な設定が絡み合い復讐をベースとした重苦しいストーリーが展開されるけれど、犯人探しを中心に据えながらも個性的な登場人物とその人間ドラマが絶妙なバランスで配置されるからひたすらに先の物語を求めてしまう。人の醜さや浅ましさが露見する中で、虐げられてきた火の精霊持ちがそれだけじゃないことを示した余韻がどこか前向きな気持ちにさせてくれる2022/01/20
サキイカスルメ
15
大切な人たちを無残に殺された少女が、共和国最大の祭典、通称<帳>に参加し同胞殺しを見つけようとする復讐サスペンスファンタジー。面白かったです。最初の始まりは復讐で暗く重苦しい雰囲気ですが、帳が始まってからは個性的な登場人物がいい具合にかき回してくれて読みやすかったです。特に胡散臭さNo1なユルマンがよかった。火の精霊持ちだと虐げられてきた主人公フィスカが、同胞たちの存在によって強く優しい心を持ち続け、彼女自身が希望の光として成長していく姿に救われるような想いでした。今後の彼女のお話も読みたいです!2022/01/25
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