出版社内容情報
曽根崎都弦は、ある特異な力と自殺癖の持ち主。彼の自殺未遂の度に、友人の六文銭村正は悲鳴を上げつつ蘇生するのが日常だ。
ある日、二人が働く心のケアの相談所に、一件の依頼が舞い込む。都市伝説にある呪いの写真『眠り姫』に恋人が殺されたのだという。殺人を主張する依頼人と、自殺を主張するその友人。遺体の写真を見た曽根崎は「他殺だ」と即答した。彼は自殺かどうかを見分ける力を持つ、自殺判定士なのだ。
やがて『眠り姫』は、二人を自殺と他殺をめぐる、不可解な連続怪死事件へと誘っていく――。
内容説明
曽根崎都弦は、ある特異な力と自殺癖の持ち主。彼が自殺を試みる度に、友人の六文銭村正は悲鳴を上げつつ蘇生するのが日常だ。ある日、二人が働く心のケアの相談所に、一件の依頼が舞い込む。都市伝説にある呪いの写真『眠り姫』に恋人が殺されたのだという。殺人を主張する依頼人と、自殺を主張するその友人。遺体の写真を見た曽根崎は「他殺だ」と即答した。彼は自殺かどうかを見分ける力を持つ、自殺判定士なのだ。やがて『眠り姫』は、二人を自殺と他殺をめぐる、不可解な連続怪死事件へと誘っていく―。
著者等紹介
黄鱗きいろ[キウロコキイロ]
小説投稿サイトカクヨムからの書籍化作品「灰の街の食道楽」(カドカワBOOKS)でデビュー。SFとライトミステリを得手とし、webにて精力的に執筆・投稿活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MATSU
30
初読みの作家さん。死の匂いを嗅ぎ分けられる曽根崎と行動を共にする六文銭の話。時間軸がありすぎて私には読みづらく感じました。私にはちょっと全てが中途半端に感じました。2023/11/25
カナン
25
【毒】国語が得意じゃない中学生が書いたような文章も幼児みたいな喋り方の主人公(表紙左)も受け付けなさすぎて無理。読めない。無理。2024/02/16
なみ
12
すぐに自殺しようとする曽根崎と、友人の六文銭のブロマンスミステリー。 とある依頼により、様々な事件に巻き込まれながら、2人は呪いの写真『眠り姫』の謎に挑むことに。 シリアスすぎず、かといって軽すぎもせず、というバランスの良さがすごい。 ダークな雰囲気もとても素敵。死に近い場所にいる曽根崎の描写が好きです。 そして何より六文銭の「つづるちゃん」呼びが最高です。尊いです。ありがとうございます。2021/12/23
RIN
10
読み心地も軽く適度に明るい。けれどテーマは徹頭徹尾『死』。死が死を死のサブリミナル。なので心身が不調な方にはお勧めしない。ついでに主役二人の距離が異常に近い作者公認公式ニアBLなので、そちらが苦手な方にも。訳ありヘタレワンコ×自殺行為が趣味の引きこもり。とにかく自殺か否かを判定出来る能力という設定は新しい。ミステリーはそのジャンルの性質上ほぼ他殺である事を前提に事件の謎を解く訳だが、この作品はその焦点が少しズレている。好きだから生きてて欲しいというシンプルさ。単純なもの程強いのがこの世の理、救いでもある。2022/01/04
紅羽
5
匂いで自殺か他殺かが判別出来る能力を持った自殺判定士、曽根崎都弦とその友人、六文銭村正が挑む、ある写真を見たら死ぬという不可解な連続怪死事件を追うミステリ作品。読み進めていく中で徐々に明らかになっていく二人の間の真実。そして不可解な死の連鎖。ちょっと現在と過去の時間軸の切り替えが読み難く感じましたが、読み終わった後の長い夢を見ていたような独特な余韻は新鮮でした。続編、お待ちしています。2023/04/29