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出版社内容情報
シドの教えで、生徒たちは確実に成長していた。討伐課題成功、妖精界合宿での好成績。快進撃に、他学級の目も変わり始める。その影で、シドを追い込む計画が進む。それは伝説時代から蘇った騎士によるもので…
内容説明
「“野蛮人”シド…かつてお前に奪われた誇りを取り戻す!」伝説時代に生きた最強の騎士が蘇った。“黒梟の騎士団”団長―梟卿。妖精界で合宿を行う騎士学校の生徒たちを巻き込み、彼の復讐の策略が迫っていた。その合宿では、シドの生徒たちがついに真価を発揮し、他学級を圧倒する。その陰で雪辱を誓うのは、交流試合でアルヴィンに敗れたルイーゼ。彼女も騎士の誇りのために、危険な賭けに出るが…それが彼女自身を窮地に追い込む。「古き騎士の掟に『誇り』の項目はない。なぜだかわかるか?」奮闘するシドの背中に、生徒たちが見つけた答えは―!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
シドの教えで確実に成長していく生徒たち。討伐課題成功、妖精界合宿での好成績。快進撃に、他学級の目も変わり始める中、その影で伝説時代から蘇った騎士によるシドを追い込む計画が進む第三弾。大きく力を伸ばすブリーツェ学級の面々に今までの優位性をひっくり返され、複雑な気持ちを隠せない他学級の生徒たち、彼らが合同で参加する妖精界合宿の間隙を突いて張り巡らされた罠。因縁の強敵相手に苦戦必至の展開でしたけど、生徒のために必死に身体を張って騎士の誇りとは何かを背中で語るシドがとてもカッコ良くて、ぐっと来るものがありました。2021/10/20
オセロ
27
シドの指導のおかげもあって課題を順調にこなしていくアルヴィン達、プリーツェクラス。その勢いは留まることを知らず妖精界合宿でも大活躍する一方で、その活躍を疎ましく思う他クラス達。 そんなで中でかつてシドと対立していたリフィスの陰謀によって窮地に陥った学生達が一致団結して困難に立ち向かう展開、特にかつてアルヴィンと対立していたルイーゼのシドに感化された騎士道を他の生徒達に説く展開には胸が熱くなりました。そして今回はシドの本気の一片が見られて大満足です。2021/10/22
nishiyan
16
シドの指導の下、盗賊征伐などをこなし順調に成長するアルヴィンたちブリーツェ学級。彼らは従騎士1年生の必修課題である妖精合宿へと赴くのだが、そこでシドと因縁がある暗黒騎士・梟卿が仕掛けた陰謀に巻き込まれる本巻。「古き騎士の掟」とシドの信念の関係が少し掘り下げられ、強敵と戦う彼の後ろ姿がアルヴィンたちだけでなく、頑なだった他の学級の騎士たちをも動かすのは実に熱い。特にルイーゼが騎士とは何ぞやに目覚めた点は胸を打つものがあり、ブリーツェ学級の面々の成長への良い刺激になるのではないだろうか。今後の展開が楽しみ。2021/11/04
げんごろう
13
誇りとはこういうことだと、背中で語るシドのかっこ良さが今巻も際立っていました。 彼がいるという安心感だけでどんな絶望的な状況でも乗り越えられそうですし、事実生徒達の頑張りには心踊らされました。 2年生になった彼らがどの位成長しているのか、次巻も楽しみです。2021/10/26
真白優樹
11
初陣を経てアルヴィン達の評価が認められ始める中、妖精界の合宿にてシドのかつての同僚、リフィスが襲い来る今巻。―――誰かの為の誇りで抜け、真の力へ続く鍵。 徐々に実力が認められ、その力が知れ渡っていく中で、騎士の「誇り」というものについて語られる今巻。燃え上がらせる誇りの元に生徒達が結集し行動し、その結果がシドの力となる、更に熱さ溢れ面白さが一つの極限まで駆ける巻である。一年を駆け抜け次の年へ。後に続く者達も現れる新たな年、アルヴィン達はどんな騎士道を進むのか。次の戦いの行方とは。 次巻も勿論楽しみである。2021/10/23