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出版社内容情報
「この世界を壊していけばいいんだろう? ――汚れて醜い裏切り者として」 モニカの背反により半壊した『灯』は、真相を求めてフェンド連邦を駆ける。 これは窮地に追いやられた少女が、世界を敵に回す物語――。
内容説明
同胞『鳳』の仇敵、フェンド連邦の防諜機関『ベリアス』を巧妙な策略によって制圧したスパイチーム『灯』。しかし彼女らに待ち受けていたのは、メンバー3名が負傷、1人が誘拐という、ある少女の裏切りによって引き起こされた悲劇だった。裏切り者の名は“氷刃”のモニカ。帝国の諜報機関『蛇』のメンバー“翠蝶”と手を組み、謀略を巡らせていたのだった。モニカの背反により半壊した『灯』は、真相を求めフェンド連邦を駆ける。“氷刃”その冷たく鋭い刃は、絆をも断つのか。「かかってきなよ、クラウスさん?」これは窮地に追いやられた少女が、世界を敵に回す物語―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナギ
61
モニカ巻。彼女の裏切りはいかにして起き、いかにして決着するのか。というお話。裏切るまでの過程が浅くて少し戸惑いました。もっと前から伏線を仕込んでいたと思っていたので。ただ、物語としては盤石で面白いです。短編集はまったりしてますが、本編は相変わらず苛烈ですね。2022/11/08
オセロ
54
皇太子が暗殺されて揺れるフェンド連邦を舞台に、何故モニカの裏切り描いた今回の物語。 モニカの過去を交えながら描かれる苦悩は想像以上に重いものでしたが、フェンド連邦の諜報部隊、反政府組織の烽火連天、そしてガルガド帝国のスパイチーム・蛇、それぞれの思惑が入り乱れる中で成長したモニカの活躍は胸が熱くなりました。 そして相変わらずの気になる引きで続きが楽しみです。 2022/03/21
よっち
40
同胞「鳳」の仇敵「ベアリス」を巧妙な策略により制圧した「灯」。しかしある少女の思わぬ裏切りによって、メンバー3人が負傷、1人が誘拐されてしまう第七弾。裏切り者の造反により半壊しながらも、真相を求めてフェンド連邦を駆ける「灯」。その秘めた想いを利用して裏切りを引き出した、帝国の諜報機関「蛇」のメンバー「翠蝶」の巧妙な手口。明かされてゆく少女の過去と追い詰めれられてゆくその窮地に、それでも諦めない仲間たちの熱い想い、そこで立ち上がる思ってもみなかった一人の少女がどんな活躍を見せてくれるのか、続巻が楽しみです。2022/05/02
あんみつ
32
前巻の繋がりで、読者含めて騙してと願って開きました。 心が押し潰されそうになりました。 モニカとグレーテの会話にて、グレーテの一言を読んだら、泣きそうにー…。 次は、『灯』の中でも最弱で、裏方がメインだった少女の物語。 見守るしかないです。2022/10/18
オセロ
27
何が起きたのか整理しておきたくて再読。セカンドシーズンのラストとなる次巻が楽しみです。2022/07/18