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出版社内容情報
夏の定番ラブコメイベントに母と妹まで参戦してきて人生詰んだ!
内容説明
母・美礼に代わってエロラノベ作家となった俺の前に新たに立ちはだかる問題、それは―「エロイラスト大賞、というものを受賞してしまったようなのです」妹の美悠羽だった。いやお前もかい!しかも授賞式会場で美悠羽の絵を貶したメスガキ・貝塚レーニャと、イラスト対決が巻き起こり…!?ってこいつ、まさか俺の書籍化デビューを妨げたアイツなのか?せっかく同期作家の凛夏から“取材デート”に誘われたってのに、美礼も美礼で次回作の執筆に悩んでるとか言うし…。プールに夏祭りに、って俺たちの夏のラブコメイベントに母娘揃ってまざってこないでもらえませんかねぇ…!?
著者等紹介
夏色青空[ナツイロアオゾラ]
第33回ファンタジア大賞“銀賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひぬ
21
妹がエロイラスト大賞ノミネートから始まり、家族愛で終わるシリーズ第2巻。これまた序盤からカオスでした。どちらかというと新登場の貝塚レーニャに焦点が当たっていたため、タイトルから想定していた程妹要素はありませんでした。レーニャがあまりにもウザすぎるため、中々好きになれませんでしたがその理由は切ないです。凛夏が前巻以上に空気なのは笑えました。一家揃って(主人公以外)エロ系で受賞し、それが家計を支えるという事実には少し震えます。それにしても主人公のペンネームに対する騒動はもはや狂気…2021/08/07
nishiyan
14
エロラノベ大賞を受賞した母・美礼の身代わりでデビューした春馬。災難は続き、今度はエロイラスト大賞を受賞した妹・美悠羽に勃発した貝塚レーニャとのイラスト対決に巻き込まれる本巻。相思相愛であるがお互い半信半疑の凛夏との関係はゆるゆる続く中で、「家族とは」が大きなテーマとして伸し掛かる展開は面白い。霜村家の普通とは言えない家族関係があって光る強度のツンデレ・レーニャの存在。二人の妹回というべきか。コメディ要素が強い掛け合いが連打される中で、ほろりと泣かせるイラスト対決の結末は余韻がまたよかった。次巻が楽しみ。2021/07/02
真白優樹
8
美礼が学校で騒動を起こしたり、凛夏の次回作の為の取材に関わったりする中、美悠羽が新進気鋭の漫画家、レーニャに絡まれる今巻。―――家族だからこそ、その強さを見せろ、乾いた心へ。ラブコメしようとしたら美礼に邪魔されたり、更には美悠羽に乱入されたり。そんな更に高まったドタバタの中、メスガキ系少女、レーニャに関わる問題に立ち向かう事になる巻であり、馬鹿にされた家族の力で挑んでいく、前巻にも増して絶妙なバランスで駆け抜けていく、コメディとしてまた一つ完成度を上げてくる巻である。次の喜劇は何か。 次巻も楽しみである。2021/06/21
uchi
5
1巻の終わり方で、そのまま続けるのは難しいだろうなーと思っていたら! そのまま続いたよ! 主人公のメンタル強えー。 家族愛を謳いながら、父親のちの字も見えないところは謎だが、今回も春馬が主人公らしく活躍を見せ、凛夏も負けじと空気ヒロインっぷりを見せてくれた2021/07/18
尚侍
4
とっても面白かった。前回はタイトル通りの内容でしたが、いい意味でドタバタラブコメに進化したので、物語の安定感が増したように感じました。エピソード的には閑話休題的な感じで、物語の大きなテーマからはやや外れたようにも思いますが、こういう作品はキャラに勢いがあれば十分なので、これはこれでよかったと思います。その一方で主人公自身の問題はほとんど進展していないので、続きがあるのであればこのタイトルの世界観の中でそこをどう解決するかが気になりますね。2021/06/22