出版社内容情報
68番目の勇者として異世界に召喚されつつも病弱で見放されていた杉本刹那は、23番目の勇者カイルからその命と共に大いなる知識と力を受け継ぎ、勇者の責務からも解放される。三度目の人生にしてようやく自由を得た刹那は、冒険者として生きていくことに。見るもの全てが新しい旅の中で生まれる出会いと別れ、それが彼とそしてこの世界を変えていく。
内容説明
68番目の勇者として異世界に召喚されるも病弱で見放されていた杉本刹那は、23番目の勇者カイルからその命と共に大いなる知識と力を受け継ぎ、勇者の責務からも解放される。三度目の人生にしてようやく自由を得た刹那は、冒険者として生きていくことに。見るもの全てが新しい旅の中で生まれる出会いと別れ、それが彼とそしてこの世界を変えていく。書籍版新規書き下ろし短編、追章・杜若“音信”も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがやん
24
web既読。隷属の勇者として無理やり異世界に来た青年と、奴隷だった獣人の子供。孤独と癒しの物語。内面まで丁寧に描かれていて、旅の中、様々な種族や国と関わることで、ファンタジーとしても、ヒューマンドラマとしても、じっくりと読み込むことが出来る。大好きな小説の一つなので、続いて欲しい。2020/10/09
ひぬ
18
【読み放題】68番目の勇者として異世界に召喚された刹那。病弱故に勇者としての責務が出来ず、軟禁状態になっていた彼ですが、昔の勇者・カイルと出会う事によって状況は大きく変わります。セツナが手に入れた力は自分の実力ではないというのを自覚しているのでそこの不安定さが上手く表現されていて良かったです。話の主軸はむしろセツナの精神面での成長だったので、チートの存在をあまり感じさせない優しい物語でした。弟子との絆も良かったです。2024/02/04
碧海いお
9
表紙に惹かれて読んでみました。68番目の勇者として異世界から召喚をされた刹那でしたが、病弱で見放されるという始まり方。三度目の人生でやっと幸せを掴んだというファンタジーでした。2022/03/25
T
8
68番目の勇者として異世界に召喚されるも病弱で見放されていた杉本刹那。彼は23番目の勇者カイルからその命と共に大いなる知識と力を受け継ぎ、勇者の責務からも解放され、冒険者として生きていく。旅の中で生まれる出会いと別れ。その中で彼は何を想うのか。三度目の人生で手に入れた自由。カイルの想いを胸に抱き冒険者となったセツナ。旅の一期一会の出会いの中で紡がれる温かい物語やセツナを師匠と慕うアルトとの微笑ましいやり取りが良かったです。セツナとアルトはこれからの旅路でどのような出会いを別れを紡ぐのか。続きが楽しみです。2022/03/22
史
6
なんか耽美。昨今流行りのジャンルでありながらも、この落ち着いた空気感は実に独創的でありましょう。起伏が薄いと言えなくもないけれども、でもその穏やかな雰囲気はかなり読んでいて気持ちの良いものでありましょう。世界のご都合はまだ知らずとも、旅はまだ始まったばかりである。面白かった!2023/03/07
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