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出版社内容情報
万年落ちこぼれたの少女ハンナが冒険者学園を追放されたある日、目覚めたのは鈍器の才能! 竜を倒したり、店を建てたり、国を救ったり――憧れの剣姫レイニーに追いつくため、今日も元気にハンマーで成り上がる!
内容説明
―あなたの胸に、輝く鈍器はありますか?私、ハンナ・ファルセットは冒険者になるのが夢の、いたって普通な女の子。でもどんくさすぎて同級生や理事長に馬鹿にされ、学園から追い出されてしまいます。餓死寸前まで追い込まれ、たどり着いた工事現場。そこでハンマーを手にした瞬間、才能が開花!鍛冶や建築はもちろん、戦闘にだって使える“鈍器スキル”を身につけたからには、華麗に成り上がってみせますよ。竜を倒したり、店を建てたり、国を救ったり―鈍器の、鈍器による、鈍器のための冒険譚が始まります!ちなみに本当は剣を使いたかったというのは…、決して言わないお約束です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
げんごろう
15
山田どんき先生が描く鈍器な物語。 落ちこぼれ主人公が鈍器と出会い成り上がる様子。鈍器レベル1億というぶっ飛び設定。無限に秘めた鈍器の可能性。百合あり建築ありバトルありで肩肘張らずに楽しめる作品。今後彼女が鈍な冒険を見せてくれるのか。続刊に期待です。2020/09/29
真白優樹
13
装備レベルがものをいう世界で、何の武器も使いこなせず落ちこぼれとなった少女が、ハンマーと出会い成り上がっていく物語。―――理不尽も悪意も打ち壊し、創り出せ可能性の先の未来。 例え評価されずとも、悪意に晒されようと。真っ直ぐに戦う少女が大小様々なハンマーを使いこなし成り上がっていく物語であり、江戸っ子口調でこれでもかと暴れ回る少女の活躍が微笑ましく眩しい物語である。果たして、育ての母親に追いつくための彼女の戦いは頼れる仲間を得て、どこへと向かうのか。次の破壊すべきものとは。 次巻も勿論楽しみである。2020/09/22
タイコンデロガ級
12
冒険者を夢見る主人公ハンナは剣や魔法などの冒険者の王道を行く武器・技術の才に恵まれませんでした。が、紆余曲折あって手にしたハンマー(鈍器)に関しては凄まじい才を開花させる! 世界設定的に鈍器は邪神が司る道具として蔑ずまれてます。 しかし、鈍器は大工や鍛治師の使う工具(ハンマー)として創造・再生に欠かす事のできないもの。 本作はその鈍器を手にしたハンナの スクラップ&ビルドなお話し。 あと仄かに、けれども確実に感じられる百合の香りが楽しい。 ダークエルフのローゼリアがなかなかの食わせ者で好きです。2020/09/20
リク
10
力こそパワー。そんな単純で美しい真理を教えてくれる武器。そう、それは鈍器。小さな女の子が大きな武器を振り回すのはロマンがあるよね。レベル1億とかいうクソインフレが出てきた時はおいおい大丈夫か?って感じだったけど、ハンナ持ち前の鈍くささと鈍器以外は使えないという制約のおかげで理不尽という程ではなくいい塩梅になっていた。持ち前の諦めの悪さと心優しさで、世の中の理不尽を叩き直していけ。あと島根出身とのことなので、応援しちょるけんね!2020/09/27
半熟タマゴ
8
落ちこぼれで学園を追い出された冒険者志望の女の子が、ハンマーを手にして自分も知らなかった才能が開花し無双する物語。ハンナは学園にいた頃嫌な思いをたくさんしたので、ミラとガレと3人でずっと幸せに暮らして欲しいですね。 2022/03/14