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出版社内容情報
魔術祭典決勝を襲った最大級の悲劇と天の智慧研究会の最高指導者、大導師フェロード=ベリフの登場――歴史の大いなる転換点で、アルザーノ帝国女王府国軍大臣・アゼル=ル=イグナイトもついに動き出す――。
内容説明
魔術祭典決勝を襲った最大の悲劇。セリカ=エリエーテ大競技場では“天使の塵”の末期症状による死亡者が生まれていた―。誰もが動揺する中、混乱に乗じて動き出したのは、アルザーノ帝国女王府国軍大臣アゼル=ル=イグナイト。帝国を牛耳るべく、クーデターを引き起こしたアゼルは、イヴに対し、自分のもとへの帰参を命じるのだが…「終わらせなければならない…それがイグナイトの責務だから」ついにイヴは、公爵家との決別を決心し、グレンと共に女王軍の指揮を執ることに。立ちはだかるのは、最低の父と最愛の姉。イグナイトのたどり着く道は―。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
椎名みさの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
35
魔術祭典決勝を襲った最大級の悲劇と天の智慧研究会の最高指導者、大導師フェロード・ベリフの登場。歴史の大いなる転換点で、アルザーノ帝国女王府国軍大臣・イグナイト卿もついに動き出す第十七弾。ジャスティスによって動き出した転換点。思わぬ事態に焦燥を募らせたイグナイト卿による突発的な造反に追い詰められるグレンたちでしたけど、父や家の呪縛に心揺さぶられるイヴが、グレンに支えられながらそれを乗り越えてみせてカッコ良かったです。因果応報な彼の末路はまああれでしたけど、次から次へと物語も大きく動き出して次巻も楽しみです。2020/07/17
nishiyan
20
魔術祭典を襲った悲劇、ジャスティスが投下した爆弾によって騒然とする中、イグナイト卿がクーデターを引き起こしイヴが辛い決断を下すことになる本巻。出だしからジャスティスがあの黒幕をあぶり出す暴挙に出たことで動き出す物語は満を持してのイヴ回。短編でも描かれた姉リディアとの想い出も盛り込まれつつ三人娘たちの出番が少ないことからますますヒロインとして抜きん出てしまった印象。この試練によってイヴにとってもグレンにとってもずっと胸の奥底に突き刺さっていたあの一件も含めて二人が和解できたことはよかった。次巻がどうなるか。2020/08/25
しぇん
20
人類反抗のきっかけをジャスティスさんが作ってくれて、物語がついに大きく動き出しますか。その中でイグナイト家とイヴの決着の話で面白かったです。イヴさんのヒロイン力の上昇が留まるところを知りませんね…。アルベルトさんも仇敵とついに出遭えましたしどう動くのか楽しみです2020/07/18
真白優樹
15
黒幕の首魁が姿を現し戦いの予感高まる中、イヴの父親であるイグナイト卿が反乱を起こす今巻。―――紅蓮の果て、想いの果てに真火を導け。 これまでの敵の中でも一番の小物と言っても過言ではないであろうイグナイト卿が反乱を起こし、イヴが本当の意味で前へ進む為に姉の贋作と激突する事になる今巻。贋作の中に宿っていた本当の心に背を押され、彼女が再び本物の魔術を掴み取る、爽快感と熱さが仕上がっている巻である。世界に団結を求められる中、引き起こされた更なる緊急事態は世界にどんな波紋を起こすのか。 次巻も須らく期待である。2020/07/27
ダイ
11
今回はイグナイトのクーデターがメインだったのでイヴがヒロインの回でしたね。まず序盤でジャティスが天の智慧研究会の首魁の大導師達の正体を世界中に知らしめましたが、その場面がマウントの取り合い合戦で少し可笑しかったです。ただ、異次元に飛ばされましたが絶対にとんでもないタイミングで戻って来ると思います。また、今回の敵のアゼルは本当に胸糞の悪いうえに愚かで小者でしたが、ちゃんと最期を迎えてくれてすっきりしました。そしてイヴは可哀想な事ばかりでしたが、グレンと本当の和解が出来ましたし凄く可愛かったので良かったです。2020/07/23