出版社内容情報
OL・梓は素敵な社食に憧れ転職。いざ実食! が、社食がマズい……。しかも入社早々「働かない部署」と噂の「働き方改革推進課」へ異動となってしまう。しかし梓は社食への夢を諦めきれず、ある野望を抱くが――?
内容説明
“契約社員は、地下の片隅の小部屋で昼食を取るべし”そんな逆境に耐えかね、転職を果たしたOL・梓。配属先は憧れの営業部、これで素敵な社食ライフにありつけると胸踊らせていたが、肝心の社食が「マズすぎる」。しかも不運は続き「働き方改革推進課」へ異動となってしまった。営業部のエース・由良曰く、推進課は“仕事の手を抜く天才集団”。推進課の管轄なら、美味しい社食は一生無理とバカにされてしまう。売り言葉に買い言葉、梓は本来の業務はもちろん、自分が社食を立て直すと断言してしまい―!?
著者等紹介
黒崎蒼[クロサキアオ]
第1回富士見ノベル大賞にて『一生夢で食わせていきますが、なにか。』にて入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほう
32
霧島梓は、社食のある会社に正職員として働き始め、念願の社食を口にした瞬間……奮闘する梓のお仕事小説。作るのは苦手だけど、食べるのが大好きな梓の活躍が始まる。その社食が変わっていく様子を読むのがとても楽しかった。爽快な結末。2022/09/09
煮豆
31
契約社員では社食にあり付けない会社で働いていた梓は素敵な社食生活を夢見て正社員として転職に成功!憧れの営業部で社食への期待も高まるがどれを食べてもマズい。そんな折仕事のミスを連発し「働き方改革推進課」へ異動となる。そこは仕事はまともにやらない者の集まりだが社食の管轄もこちら。ならば美味しい社食にしてやります!と宣言して…⁈会社にすんなり溶け込めるコミュ力の高さでぐいぐい食いついていく梓の姿が強引だが面白かった。先日読んだ「ボナペティ!」と似た流れで進むお仕事小説。これがお仕事小説の基本形式なのかも。2022/06/08
はなりん
25
総務部働き方推進部へ異動となった梓。そこは、仕事の引き継ぎもなく、コミュニケーションの悪い職場で・・・。社食に憧れと思い入れが強く、その改革にやる気を見出して担当になったものの、中々思うようにいかない。社内イベントの仕事や、社員健診の仕事でも前向きに頑張る姿にどんどん味方が増えていき、最後に社食で笑顔が溢れる様子は気持ちがいい!由良君が不憫なまま終わってしまったのが残念!2021/01/10
よっしー
20
どんな話?と、タイトルから興味をひかれて手に取りました。食に興味がない人からしたら、些細な問題かもしれませんが、それを楽しみにしてる人からすると、美味しいかどうかは重大ですよね!! 私の職場も値段の割にボリュームがなかったり、作る人によって当たり外れがあるのでほとんど食べませんが…安価で美味しいもの食べたいですね!! 学食が一番お手頃価格だったと、最近になって思います。2020/09/01
なな
19
タイトルからすでに面白そうでワクワクしながら読み始めました。梓の人柄が好ましく、応援せずにはいられませんでした。お仕事小説としても楽しめました。上手く行きすぎなところは否めませんが、サクサク、テンポよく読み進められたので、気分が良いです。由良さんの気持ちが届きますように。2020/08/20