内容説明
乖離の魔女アイビーは「一生分の時間を捧げること」を代償にアルバに力を貸し、「お師匠さま」を救ってやった。つまりこれから長い長い二人きりの時間が始まるのだ。「お前には僕の先生になって欲しい」しかし、アルバの意外な提案から二人の関係は契約とも憎悪とも違う何かを抱えた不思議なものになっていく…。記憶から消えていた忘却の魔女とアルバの邂逅、そしてあの人との再会―。語られざる新たなエピソードが遂に登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あんちろ
2
この二巻で尻切れな感じだった一巻の評価がガラッと変わる 一巻の伏線回収もそうだが、登場人物たちの心情を引き継いでそれぞれの想いが綺麗に着地点へと降りた感じ。 なぜ主人公だけ魔女の呪いが効かないのかは明らかにはされなかったですが、続きがあるならそのあたりを期待したいです。2020/11/13
utatsu
2
とても面白く、久々に一気読みさせられてしまった。唯一魔女の呪いが効かない少年アルバと、否が応でも惹かれていく魔女たちの物語。魔女たちの呪いとそれに相対するアルバとの関係が大変秀逸です。前巻の壮絶なラストの続きで、冒頭100ページ以上に渡って乖離の魔女アイビーとアルバの二人きりの物語が紡がれます。細やかな心情に一喜一憂させられ、読み続けたい、けれど結末を知るのが恐ろしい、そんな感覚になりました。おすすめです。#ニコカド20202020/11/11
utatsu
0
再読。物語はきれいに締められているが、まだまだ広げていける要素が多く、続刊をせつに期待しています。2022/04/04