出版社内容情報
さかなくんは、さかなですから水の中で暮らしています。小学校に行くときは、ゴムのズボンをはいて、水でいっぱいのヘルメットをかぶって、ひれにはクリームを塗って……と、ひと仕事。でもきゅっきゅと歩いて通う小学校をさかなくんは好きなのです。ただ、ひとつ、体育の時間だけはきらいでした。なぜなら、さかなくんは走るのが苦手だから……。
さかなくんの暮らす世界を魅力的に描ききった一作。私たちと同じようなごく普通の毎日だけど、どこかちがう、そんな世界をたっぷり味わえます。
著者等紹介
しおたにまみこ[シオタニマミコ]
1987年千葉生まれ、埼玉育ち。女子美術大学工芸学科陶コース卒業。背景美術制作会社勤務を経て、絵本制作をはじめる。2014年「やねうらおばけ」で第15回ピンポイント絵本コンペ優秀賞受賞。2018年『そらからきたこいし』(偕成社)で絵本作家としてデビュー。同作が第11回MOE絵本屋さん大賞新人賞第2位受賞。作品に、『たまごのはなし』(プラチスラバ世界絵本原画展金牌受賞 ブロンズ新社)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
270
ブラチスラバ世界絵本原画展金牌受賞作「たまごのはなし」に続いて、しおたにまみこ、2作目です。 さかなくんが何とも可愛い多様性啓蒙絵本でした。独特の世界観、シュールです🐟🐡🐠 https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/ath/ath220510/2022/05/17
馨
179
絵本。さかなくん、そんなに重くて動きづらい装備をつけてまで学校へ行きたいんだ、凄い…と思いながら読み進めるとクラスメイトも色んな動物だった。人間もにんげんくんとしていた。さかなくんが転んだ時ヘルメット割れなくて良かった。それぞれの動物に適した場所や動きってある。仲間同士でどうすれば辛くないか考えるのって素敵。2022/05/14
seacalf
129
これだけ茹だるよう暑い日が続いて少し外に出るだけでクラクラになる時、思い出すのはこの絵本。ああ、さかなくんのように水の入ったヘルメットをかぶりたい。そして涼やかなさかなくんの部屋で過ごしたい。とはいえ、読み返してみるとなかなかに苦労しているさかなくん。ひらひらで薄いあしびれで歩くのは大変そうだ。転ぶとぷっくり膨れてしまうし。でも絵本自体は透明感溢れる絵に癒され、さかなくんの奮闘に和む。涼しい気持ちになりたい夏にぴったり。2024/07/26
☆よいこ
120
絵本。さかなくんは小学生で、学校に通っている。出かける時はゴムのズボンを履いてガラスのヘルメットに水を入れている。ヒレにはクリームを塗って保護する。とても大変だけど学校は楽しい。でも苦手な体育で転んでしまい「むっすり」してしまう。放課後、友達が初めて家に遊びにきてくれた。プレゼントしもらったローラースケートはとてもいい▽かわいい2022/08/17
榊原 香織
98
不思議な絵柄は何で描いているのでしょうね2025/01/05
-
- 和書
- タダイマトビラ 新潮文庫