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出版社内容情報
五河士道たちの前に現れた謎の精霊〈ビースト〉。精霊としての力を失ったとしても少年のやるべきことはひとつ――デートして、デレさせること。四月一〇日に出会った少女とまた再会するため最後の戦争が始まる!
内容説明
精霊が存在しないはずの世界に現れた謎の精霊“ビースト”。目的も正体も不明の中、五河士道への執着を見せる謎の少女に、少年は命懸けの対話を試みる。元精霊の少女たちも士道の決意を叶えるため、覚悟を以て戦場へと集結する。精霊としての力があろうがなかろうが、関係はない。デートして、デレさせる―それこそが、これまで積み重ねてきたすべてなのだから。「―おまえを、救いにきたんだ」「―シドー…」そして戦争は物語の始まりでもある運命の日、四月一〇日を再び迎える―。新世代ボーイ・ミーツ・ガール完結!
著者等紹介
橘公司[タチバナコウシ]
第20回ファンタジア長編小説大賞準入選作『蒼穹のカルマ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
精霊が存在しないはずの世界に現れた謎の精霊ビースト。目的も正体も不明の中、士道への執着を見せる謎の少女に、少年は元精霊たちの助けも借り命懸けの対話を試みる第二十弾。六喰、七罪、八舞姉妹、美九といった残る精霊たちの過去エピソードとその成長も取り上げつつ、彼女たちに背を押されてビーストに向き合ったことでわかったもうひとつの真実。安易な選択ではなく、それぞれ大切なものを見失わなかった決意、そしてそんな彼らが迎えた結末は良かったです。ほんとヒロインたちも士道も魅力的なキャラで楽しめた物語でした。お疲れさまでした。2020/03/19
わたー
28
★★★★★彼女の満面の笑みを見れただけで救われたような気がした。本編完結。精霊が消え去った筈の世界で、突如現れた謎の精霊ビースト。彼女とデートしてデレさせるために、士道が、元精霊の少女たちが立ち上がる。下巻ということで、六喰から十香までを章立てる構成。それぞれが非常に濃くて、感情を揺さぶる内容だったためか、クライマックス前には私の涙腺はグズグズに。そして迎えるラストシーン。突如質感の変わるページ。桜並木の薄桃によく映える夜色の髪。彼女の笑顔と最後の言葉。出会いで始まり出会いで終わる。最高の物語をありがとう2020/03/19
ツバサ
23
幸せなシリーズ最終巻でした。やはり十香には笑顔が似合う。士道の隣にいないと落ち着かないよ。まだ短編やら続くみたいですが、とりあえず橘先生お疲れ様でした。2020/04/02
のれん
22
文字通り各キャラのグッドエンドが描かれた上下巻だった。 敵も味方も全てのキャラ全員に過去と向き合うイベントを入れハッピーエンドへとまとめているのは、作者の愛故の構成だろう。 特に七罪や六喰、八舞の怒涛の設定回収展開は盛り上げとテンポが凄まじかった。 そして今回の敵たる「彼女」の展開も、過去改変(ルート分岐)へのアンサーなのだろう。たった一人の幸せを掴むために世界を変えることを肯定する、正にセカイ系らしい作品。それにしても狂三は便利すぎだけどw ギャルゲ意識のキャラ重視作品の極地。楽しませていただきました。2020/03/19
サケ太
20
ありがとう。本当にありがとう。あとがきにて著者によるキャラたちについて書かれている箇所は本当に良かった。2020/05/11