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出版社内容情報
奨励会三段リーグ全勝優勝という偉業を成した天才棋士・長門成海は、突如将棋界を去ってしまう。その心変わりに日本中が動揺する中、女流棋士・三河美弦は強くなりたい一心で何故かコスプレ姿で弟子入りしてきて!?
内容説明
奨励会三段リーグ全勝優勝という偉業を成し遂げた天才棋士・長門成海は、突如理由も告げずに将棋界を去ってしまう。その心変わりに日本中が驚愕する中、女流棋士・三河美弦は強くなりたい一心で空気も読まずに成海の元までやってきて!?「将棋を教えてください!長門さんじゃなきゃダメなんですっ!」「男性棋士に負けてばかりの自分を変えたいんですっ!」「長門さんが将棋をやめたわけ…教えてくれませんか?」―ゴスロリ猫耳姿で取り入らんとする少女に、最初は指導も渋々だった成海も、次第に彼女の熱意に感化されはじめ―天才棋士×ゴスロリ猫耳少女の本格将棋ラブコメ、対局開始!!
著者等紹介
八奈川景晶[ヤナガワケイショウ]
第22回ファンタジア大賞にて読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そら
42
将棋界の若手ホープとしてプロ入り寸前だった主人公(男子)が突然、将棋界を去ってしまいニート状態に。そこへ同じくプロを目指す高校生の女流棋士が、弟子にしてと押しかける。ラノベお決まりのシチュエーションにツッコミ入れつつ(笑)、軸となるストーリーがとっても良かったし、ラストも爽やか。勝負の世界でしのぎを削って成長していく若者(この表現、おばさんっぽい(^^;))、みんなが大好きな王道ストーリーです。面白かった!2019/09/25
よっち
42
奨励会三段リーグを全勝しながら突如理由も告げずに将棋界を去った天才棋士・長門成海。そんな彼のもとに強くなりたい一心でゴスロリ猫耳姿で女流棋士・三河美弦が弟子入りを志願する将棋小説。服装にインパクトはありますが、ストーリーとしては将棋から距離を置いていた成海が、将棋で強くなるために真っ直ぐにぶつかってくる美弦の熱い想いに心揺さぶられてゆく展開で、美弦の姉で女流棋士の美夏や初心者の大家の娘・茜も絡めつつ、真摯な想いを胸に秘めた美弦が因縁のプロ棋士加賀薫七段に挑む戦いとその結末には強く心に響くものがありました。2019/07/20
あなほりふくろう
35
デートでの成海の告白、彼は相手を侮辱した自分を許せなかったのか、負けてあげなかった選択を悔やむのか。前者なら優しすぎると苦笑しつつ理解する、納得する。後者なら傲慢に過ぎる、なんの同情もしないしプロは向かないからやめちまえとまで思う。どこぞの押しかけ女子小学生が100ページそこらで克服した葛藤を、なーにぐずぐずいってんだって。まあ、序章での彼の様子から前者の方が強い気持ちだと察せられるので、彼が将棋への情熱を取り戻したことを喜んであげたいとは思う。2019/07/28
まっさん
32
★★★★★ 奨励会三段リーグ全勝優勝という偉業を成し遂げた天才棋士・長門成海は、何故かその伝説と共に将棋界を去ってしまう。日本中の誰もがその理由を聞き出せない中、女流棋士・三河美弦は強くなりたい一心で成海の家に押しかけてきて…ゴスロリ猫耳姿の彼女に半ば無理やり指導させられるも、彼女の将棋に対する熱い想いに徐々に感化され始めて…ー ラノベ界には「りゅうおうのおしごと!」という絶対的名作が立ち塞がる中 やはりどうしても比べてしまうであろう今作の方が見劣りするかな〜という予想を見事に裏切られた今作。りゅうおう→2019/08/17
た〜
27
ゴスロリネコ耳が星座でパチパチする話。将棋界の若き天才の所へ押しかけロリ(ファッション)弟子って竜王のなんとかですか?思いの外面白かった。ヘンタイな姉に騙された哀れな女流棋士、も良いけれど密かに姉の方の変態ぶりがツボ。ギャグとシリアスのバランスもいい2019/07/25