出版社内容情報
京都の大学で日本古代史を専攻する博士研究員(ポストドクター)の万桜は、友人に騙され、太宰府にある廃館寸前の『天神様博物堂』へと左遷される。
そんな万桜の前に、態度がでかくて口の悪い古風な平安装束を着た“少年”――『菅原道真』が現れた!!
彼は「学者としてあまりに怠惰なおぬしを咎めにきた」と傷心の万桜を叱り飛ばし、ちゃっかり家にまで上がりこんでくる始末。
だが、渋々ながらも付き合ううちに、万桜は忘れていた“学ぶ楽しさ”を思い出し!?
がけっぷち歴女とちびっこ怨霊……もとい天神様の奇妙な師弟関係始まる!
内容説明
京都の大学で日本古代史を専攻する博士研究員の万桜は、友人に騙され、太宰府にある廃館寸前の『天神様博物堂』へと左遷される。そんな万桜の前に、態度がでかくて口の悪い古風な平安装束を着た“少年”―『菅原道真』が現れた!!彼は「学者としてあまりに怠惰なおぬしを咎めにきた」と傷心の万桜を叱り飛ばし、ちゃっかり家にまで上がりこんでくる始末。だが、渋々ながらも付き合ううちに、万桜は忘れていた“学ぶ楽しさ”を思い出し!?がけっぷち歴女とちびっこ怨霊…もとい天神様の奇妙な師弟関係始まる!
著者等紹介
小田菜摘[オダナツミ]
平安を舞台にした小説も幅広く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
82
奸計により研究者の道を閉ざされた万桜(まお)京都の大学から飛ばされた先は太宰府の名もなき博物館だった。そこで出逢ったのは・・。太宰府、唐津、門司、馴染み深い場所が魅力的に描かれているのがうれしい。歴史考察に紙数が割かれている辺りも読んでいて楽しかった。ただ、方言に拭いがたい違和感。県民としては、太宰府の人の言葉じゃないぞ〜!とムズムズした。2019/10/02
佐島楓
62
歴史萌え、菅原道真公付近の歴史萌えな方なら特に楽しめるかと。私は福岡にプチ旅行した気分になれました。研究の現場の話はちょっと定型化しすぎかな、でもあるのかなこういうこと? という感じ。正直、今就職浪人を避けるため院に残るのはリスクしかないと思うんですがねぇ。2019/06/19
真理そら
51
京都の大学で好きな古代史の研究をしてほぼそのまま助手として残れそうだった万桜(まお)は、親友と信じていた女と担当教授に騙されて大宰府の天神様博物堂(実在するんだろうか)へと左遷される。大宰府に左遷と言えば菅公…。少年姿のえらそうな菅公がかわいい。将門も登場するが、どっちかといえば菅公と万桜の2人でもう少し口喧嘩して欲しかった気がする。資料に不備があったことは学者としては未熟だが他人の研究を検証もせずに発表する師弟のクズっぷりとは次元が違う気がするが…。2021/11/04
おつまみ
47
人の恨みは恐ろしい。それを許すかは本人の環境による。人生を見つめ直す主人公に共感した。研究よりも人間関係か。2019/08/17
み
26
新刊棚から手にした初読みの作家さん。面白くないわけではないものの、ちとハマらず…、万桜さんのキャラも、道真公も将門さんも嫌いじゃなかったのに、何でかなぁ、ちと残念なり。2020/01/14
-
- 和書
- タウスグ語会話練習帳