- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 富士見ファンタジア文庫
出版社内容情報
おひとり様スキルをフル活用で文化祭実行委員をそつなくこなす俺の最近の悩み。キャンプでの告白から羽鳥とはギクシャク気味、さらに――「私、姫宮君に勝ってみたい!」美咲よ、文化祭で勝負なんてお断りなんだが。
内容説明
文化祭。当日は何処で何をしてひとりで過ごそうか胸を弾ませていた春一を襲うテンプレ展開…実行委員に抜擢される。面倒くさいことは迅速に、の精神でおひとり様スキルフル活用で仕事を完璧にこなす春一へ華梨の余計な一言が炸裂する!「私、姫宮君に勝ってみたい!姫宮君っ、私と勝負しよう!」強制戦闘イベントを華麗にスルーし続ける春一のもう一つの悩みの種、「い、今は恥ずかし過ぎて姫宮の顔もまともに見れないから…」キャンプでの告白で英玲奈とは妙にギクシャク。華梨と英玲奈、二人との関係は確実に変化しているようで―。ひねくれボッチートな青春ラブコメ、文化祭はひとりに限る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
25
★★★☆ 完結巻。今巻はいつもよりラブコメ要素少なめでどちらかというと青春物色が強かった印象。事前に今巻で完結させると決めた作者が伝えたいことを纏めることが出来たようなので良かったとは思うものの、やはり姫宮争奪戦の行方は見てみたかったなというのが正直なところ。最終巻とはいえメインヒロインの2人だけにスポットを当てるのではなく個人的に一番好きな倉敷の出番もしっかり用意されていたところなどは嬉しかった。お疲れ様でした。2020/02/22
わたー
22
★★★★★おひとりさまを極めしハイスペック主人公による異色のラブコメ。今回は文化祭編。平常運転ながらもちょっとずつ影響されている彼の姿や魅力的なヒロインたちが心地よい読後感を生み出していた。残念なのはここで完結してしまうこと。続刊が出るのに随分かかったし、内容から覚悟はしていたが、このラノでも上位にあった作品が売上のせいで打ち切りになるとやはり寂しい気持ちでいっぱいになる。これにめげずに次回作を期待している。2019/12/21
不自他
18
青春真っ盛りな文化祭編。違和感を感じるくらいに爽やかな熱血展開。何事にも全力投球する華梨ちゃん(人徳・影響力の権化)&不測の事態に強い主人公(仕切り・説得上手)のコンビは最早無敵。/完結は残念だけど、集大成といえる出来・綺麗な終わり方に大満足。また、ネット公開されている作者書き下ろしSSはファン必見。 https://ncode.syosetu.com/n8173fv/ #ニコカド20202020/11/09
真白優樹
17
文化祭で一人でいたいのに実行委員に任命され華麗に完璧に仕事をこなす中、華梨と英玲奈との関係が確実に動く最終巻。―――交わらず並ばず、だけど受容すれば見えるもの。並ばなければ始まらず、だけどあの日関わった時に全ては始まっていた。一人でいたいのに一人でいれぬ、だけど関わったのなら全力で。おひとり様主義、ここに極まれり。そんな変わらぬように見えて確かに変わった、独特の面白さが一つの極致に行き着く巻である。これからも、ここからも。交わらずにいる彼等の道はいつか並び立てるはず。 うん、とても面白かった。2019/12/31
ツバサ
17
男の主人公で特に好きになった姫宮のおひとり道がここで途絶えるのは悲しい。幸いなのは完結だからと誰もキャラクター性を変えずに最後まで貫いたこと。それは大事。良いシリーズでした。2019/12/21