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出版社内容情報
分断された世界で、約束を果たすため奔走するクロトとロア。しかし、かつて命を散らした英雄・水の精霊使いリュシエールの帰還が、新たな戦場の予兆となって――世界の隔たりが綻ぶとき、二人の意思は再び交錯する。
内容説明
魔導と機械の果てなき戦争を終結させた、二人の“英雄”。“屍喰竜”クロトは獣騎兵の代表として国軍との交渉に臨み、機械の姫・ロアは財閥当主として国家の掌握に奔走していた。「俺は裏切り者だ―だが、俺達はどちらの側にもつかない」「どんな障害も、わたし達のスペックで踏みつぶすんだから」再会の約束を果たすため、今は己の世界で戦い続ける二人。だが、彼らの決意を嘲笑うように、予兆は現れる。かつて荒野に果てた、英雄の少女の帰還。原因不明の無人機の暴走。そして悪夢のような『楔』の残骸―。世界に蠢く不穏に、少年と少女は再び戦場へと向かう。力と願い、宿敵への想いを胸に。
著者等紹介
ミズノアユム[ミズノアユム]
第26回冬期ファンタジア大賞“金賞”『死線世界の追放者』でデビュー。平成生まれ。ラノベ作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぼろ
13
ジグローゼスとメフィエラの戦争を終わらせ、其々の場所に戻ったクロトとロアだったが、様々な問題が残された「名前のない荒野」で、ある事からクロトは過去の英雄であるリュシエールと出会い…と言うお話です。今巻もとても面白かったです。最初はクロト達に対して理解が早いと思われていたシエラの、その受容度の高さの理由だとか、ロアがクゥランと再会してからの怒涛の展開だとか…、とても凝縮されていたけれど読み応えのある内容でした。ムゥはとても好みなキャラなので出来ることなら次巻以降も→2019/03/10
じお
9
★★★☆☆ 1巻で上手くまとまっていたのでどう続けるんだろうと思ったが、うーんという感じ。話の流れとしては自然かもしれないが、面白いと言われると何かもう一味欲しい気も。退場したと思ったキャラが普通に復活したり、設定が色々と増えて「しまったり」と。難癖なのだが綺麗すぎてどうにもパンチが足りない印象。2020/12/05
宇宙猫
8
★★ まぁ、前と同じ。もういいかな。2019/04/07
HANA
7
1巻の続きということで戦争が終わった後の話。どう続くかと思ったけれどそれなりに良い感じに続いたようで。この先が気になるところ。2019/05/16
真白優樹
6
クロトとロアがそれぞれの世界で奔走する中、それぞれの世界で起きた事件が新たな戦乱を引き起こす今巻。―――この先に奴がいると信じて、たった一つの道を辿って。 二つの世界は交わらず、戦いは終わる。が、その世界に隠されていた真の戦うべき相手が牙を剥く。クロトとロアが再会を信じてそれぞれの道を突き進む今巻。 少女の想い、そして墓守に託された死者の想い。交わる世界で二人の力が重なる巻であり、新たな戦いが心揺さぶる、続いてよかったと思える巻である。一瞬の交わりの先、世界が導かれる先とは。 次巻も須らく期待である。2019/02/24