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出版社内容情報
夜の喫茶店。ろくでもない常連たちが悩める少女を導く?歌姫がついにやってきて、街はいよいよお祭り騒ぎ。それでも、ユウは相変わらずマイペースで深夜営業を続けていた。だがある雨の日、店先で「行くところがない」と座り込む鳥族の少女ティセがいて――
風見鶏[カザミドリ]
著・文・その他
u介[ユースケ]
イラスト
内容説明
ここは、この異世界でただひとつのコーヒーが飲める場所。現代からやってきた元高校生ユウが切り盛りする喫茶店だ。いよいよ迷宮街に歌姫がやってきた。日に日に賑やかさに拍車がかかる街の喧騒から離れるように、ユウの店は深夜営業中。そんなある雨の日、ユウは店の裏口に座り込んでいた、真っ白なドレスに身を包む鳥族の女の子ティセと出会う。「わたし、またここに来ていいですか?」深夜に集う「ろくでなし」なお客さんたちのなかで、いつの間にか場違いな常連となっていたティセ。どうやら彼女こそ祝祭の主役である「歌姫」そのひとらしく…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
40
異世界ながら穏やかな時間を楽しめる、大好きなシリーズです。今回のお話のメインは、お店に逃げ込んできた鳥族の少女ティセの物語。気弱で愛らしい彼女を優しく見守るろくでなしども……という、立場が違うからこそ萌える彼らの仲間意識が、とても心地よい1冊でした。夜間営業期間中のお話なのでリナリアはやや出番少なめでしたが、その数少ない出番でとんでもない活躍を見せてくれます。これぞ、正妻の風格……! スリの婆さんであるボニーさんがめちゃくちゃかっこよかったのと、代筆屋のセレネさんがかわいくて良かったです。2024/08/16
スズ
34
深夜営業を始めたユウの喫茶店に、純白の翼と髪が美しい少女ティセが新たな常連として加わり、彼女が胸の奥底に沈めていた孤独感が温かく溶けていく描写が心地よい第4巻。歌姫公演中の通常営業がお休みな分、普段の常連客の出番は少なめですが、深夜に珈琲を楽しみに来る「ろくでなし」の客達とのやりとりも面白く、日中の喧騒とは違って珈琲をドリップする音や読書中の本のページをめくる音が淡い光に照らされた店内に静かに響く不思議な時間の虜になりそうでした。温かな甘さとほろ苦い悲しみが見事にブレンドされた一杯の物語を楽しませて貰った2019/05/04
オセロ
31
歌姫が迷宮都市にきたことで観光客が賑わう間、喫茶店を深夜営業にしたユウがますかの歌姫の少女ティセと出会う今回の物語です。営業時間が変わったことによりろくでなし達が集まる場所へと変わったユウの喫茶店。そんなろくでなし達と純粋無垢なティセのやり取りは微笑ましい一方で、ティセの本音に気付いたユウと彼女の叔母であるフェーリスとのやり取りは熱いものがありました。ユウのこれからに関わる大きな話題が出たことで今後の展開が気になりますが、常連のリナリアやコルレオーネさん達の出番が少ないとやはり寂しいですね。2023/05/16
まりも
28
祝祭の主役である歌姫ティセとのストーリーとなるシリーズ第四弾。シーズン2一発目は歌姫とのお話。深夜の常連さん通称"ろくでなし軍団"が大活躍です。リナリアも少ない出番でしっかりと正妻としての存在感を示し、その可愛さでもって読者の心を撃ち抜いてくる。特に口絵のリナリアの可愛さときたら悶え死にそうになるレベル。ユウの境遇とダブるティセとのお話も胸にジーンと来たし、深夜営業になっても何も変わってなくて一安心しました。あとはノルトリが毎朝早起きを頑張ってくれたら文句無し!2018/09/24
もっちー
22
歌姫ティセを救い出すお話。今回リナリアあんまり出てないのに正妻感がすごい笑 婚約の件で偽造した書類、もう受理しちゃって良いのでは。次回はノルトリの出番を増やしてほしい。2018/09/29
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