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出版社内容情報
その日《太陽》は沈み、フランドールは《月》の都へ生まれ変わる恒久的な平和を謳い、夜界との融和政策を始めたセルジュ。都市に人狼たちが招き入れられ、クーファとメリダは追われる立場となる。予言書に、セルジュの革命を止める者としてメリダの名が記されていたために……。
天城ケイ[アマギケイ]
著・文・その他
ニノモトニノ[ニノモトニノ]
イラスト
内容説明
「このまま世界が…先生とわたしのふたりきりになってしまえばいいのに…」その日、フランドールに激震が走った。王爵セルジュが、突如としてランカンスロープとの融和という革命を宣言。都市に公然と姿を現す夜界の住人・ワーウルフ族に、人々は恐れ戦く。しかし希望は残されていた。ひとの姿をした光―メリダ=アンジェルが革命を止めると記された予言書が見つかったのだ。それゆえワーウルフ族から狙われることになるメリダとクーファ。闇に沈みゆく街を密やかに逃避行する中で、過酷な運命に押しつぶされぬよう、暗殺教師は少女を抱きしめるが―。
著者等紹介
天城ケイ[アマギケイ]
第28回ファンタジア大賞“大賞”を受賞した『アサシンズプライド』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
25
王爵セルジュが突如としてランカンスロープとの融和という革命を宣言。ワーウルフ族が都市に公然と姿を現す一方で、メリダが革命を止めると記された予言書が見つかる第八弾。どんどん甘さマシマシになってゆく主従には苦笑いでしたが、今回は無血主義者というワーウルフ族がどんどん存在感を増す状況で、仲間とも分断された状態での主従二人の逃避行展開。王爵セルジュの思惑が依然として謎のまま、無血主義とワーウルフ族の本質に迫りながら、仲間たちの協力も得て聖王区に乗り込んでいく展開は珍しく分冊構成で、次巻に向けた期待が高まりますね。2018/08/18
まりも
24
王爵セルジュによる突然のランカンスロープとの融和宣言によってかつてない危機が巻き起こるシリーズ第8弾。かつてない強敵と危機、今はただ逃げるしかない主従コンビが見せる緊迫感溢れるシーンと、間に挟むイチャイチャをとくと見よ。どんな時でもブレない彼らに一安心しつつ、学院を舞台にした血で血を洗う激しい魔法戦まであったりと、上巻ながら中々に読み応えがあり、ここら辺の安定感は流石といった感じ。特に命を賭けた戦闘ってなんであんなに心震えるんだろう。他の何よりも学院長が凄まじい。更なる激戦が予想される次巻が楽しみだ。2018/08/19
むっきゅー
23
王爵セルジュが人類の敵である「ランカンスロープ」と手を組む第八巻は、誰も望まぬ革命前後編の前編。凄い展開だったなー。革命を阻止する救世主がメリダになることが予言の書で明らかになり、ランカンスロープの追手から逃れるため、先生と二人で必死の逃避行(メリダは、新婚生活の練習のつもり)。だが今巻は、イチャコラよりもストーリーが熱いっ!逃亡生活から一転、メリダが先生やアルメディア女公爵の3人で敵地に乗り込む展開は、凄絶な連続バトル。そして彼女らを送り出すブラマンジェ学院長が、命を賭けて学院を護りきった勇姿に涙した。2018/08/23
nishiyan
13
王爵セルジュによるランカンスロープとの融和宣言。その融和を妨げる存在として「予言の子」となってしまったメリダとクーファが夜界の住人・ワーウルフ族から狙われる逃避行を描く本巻。逃避行はメリダとクーファのイチャイチャを交えつつ、熱いバトルの連続。アルメディアの登場とその実力には舌を巻いた。そして一番の読みどころは学園長だろう。セルジュの思惑はどこにあるのか、別れてしまったエリーゼ、ミュール、サラシャとの合流はあるのか。続きがとても楽しみ。2019/01/13
真白優樹
9
セルジュが突如ワーウルフとの融和政策を始める中、予言の子となったメリダを守る為逃避行する今巻。―――夜に満ちる世界に響くは、誰かの慟哭と誰かの願い。 二年生編最終章、突如として舞台が混乱に陥り、いきなり絶体絶命となる今巻。夜の勢力の悪辣な計画が世界を揺らし、仲間との絆を絶たれ孤独となるクーファ達。メリダ達を進ませる為、命を賭けて戦い、散華する命。緊迫感と緊張感が凄まじく、切なく熱く激しい戦闘の幕が凄まじく、心を揺さぶる巻である。仲間達に背を預け、潜入する敵地。革命は止められるのか。 次巻も楽しみである。2018/08/22