出版社内容情報
あやかしのこと、もっと知りたい。頼れるお医者さんの弟子として。傷ついた“あやかし”を癒すため、不思議な“お医者さん”の双子・晴と嵐に弟子入りした莉莉。日常に潜むあやかしに気づくようになった彼女は、訪れた図書館で、本から文字が消えるという奇妙な出来事に遭遇し……?
椎名 蓮月[シイナ レンゲツ]
独特な和風ファンタジーの世界観と、人物たちの日常に寄り添うドラマ展開を描き出す、実力派作家。1作1もふを心がける。代表作に『遠鳴堂あやかし事件帖』シリーズ、『九十九さん家のあやかし事情』シリーズ(ともに富士見L文庫)などがある。
新井 テル子[アライ テルコ]
内容説明
消えた弟を探すため、不思議な事件を扱うという双子・晴と嵐を訪ねた莉莉。弟と再会するなかで、彼女は事件の原因が傷ついた“あやかし”だと知り、そんな存在を癒す『お医者さん』の双子に弟子入りをすることになる。弟子として莉莉が双子やあやかしのことを知っていくうちに、季節は秋。彼女の学校は文化祭の準備でにわかに騒がしくなっていた。莉莉もまたクラス展示の調査のために、街の図書館へと訪れるのだが、そこで彼女は本から文字が消えていくという奇妙な出来事に遭遇し…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
56
莉莉ちゃんの普段は隠している寂しさが伝わってきて、もう少しで泣いてしまいそうになりました。こういう心の柔らかいところをつかまれるような繊細さ、好きです。2017/03/19
スズ
49
妖のお医者さんである双子の兄弟に弟子入りした莉莉は、クラスで幕末の研究発表をする事になり、参考となる史料を求めて図書館を訪れるが、そこでは本に書かれた文字が消滅する怪事件が起こっていて…。本が大好きな妖や、母を喪い心に穴の開いた少女に寄り添い続ける付喪神等、新たな妖と出会い、妖を癒す力の扱いを学ぶと共に、癒さずに大切な想いの印として傷を残し続けたいと願う妖もいる事を痛感し、自分の力の使い所を見定める事を胸に誓った莉莉の成長が良かった。口では厳しく注意するものの、初めての弟子に甘々の晴に笑みが零れました。2017/11/17
坂城 弥生
23
短編だけど2話だったから長めかな?今後悪いタイプのあやかしも登場するのかな?2020/08/21
響霞
15
晴さんの優しさは遠回りで分かりにくいなーなんて思ってしまいました。 莉莉ちゃんは真っ直ぐで優しい子だなと感じます。 莉莉ちゃんとリヒトはゆびきりしちゃったけど良かったのかな? 晴さんの思惑とは違う気がする。 続きが楽しみです。2017/10/23
よっしー
13
あっという間に読み終えてしまいました。う~ん、内容的には面白いはずなのに、どこかさらっと話が進んでいってしまう気がします。少し残念な気もしますが、設定は好きなのでとりあえず続編も読んでみます。2019/02/22