富士見ファンタジア文庫 はじめまして世界。―天使と悪魔と始める、終わらない旅

上総 朋大【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2016/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 324p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040720951
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

この旅は「世界」に出会う旅。そして「世界」の結末を決める旅デュートは世界遺産を巡る旅の最中、不思議で可愛い旅の供を得る。未来からきた天使アンジュ。過去から甦った悪魔イヴリス。正反対な２人との出会いは、デュートの旅、そして世界の運命を大きく変えることになり――

上総　朋大［カズサ　トモヒロ］
第22回ファンタジア大賞＜金賞＞を受賞した「カナクのキセキ」でデビュー。その他の著作に「天翔虎の軍師」（ファンタジア文庫）、「無免許魔女の推理ノート」（富士見Ｌ文庫）がある。

るろお［ルロオ］

内容説明

「私、魂を共有する人間がデュート様で、良かったです」千年後の未来から、世界を救うために来たという天使アンジュ。「あたし、この世界に凄く興味を持った！」千年前の過去から蘇り、世界を滅ぼすことになるらしい悪魔イヴリス。そんな二人と契約し、天使と悪魔を従えるというとんでもない力を得た僕、世界遺産をこよなく愛する旅人デュート。僕らはまだ見ぬ世界に出会うため、旅をする。不思議で騒がしい三人旅を。天使や悪魔の真意は、人間の僕には分からないかもしれないけれど、予感がするんだ。この旅は、秘められた過去をひもとき、定められた未来を変える旅になるって―。

著者等紹介

上総朋大［カズサトモヒロ］
第二十二回ファンタジア大賞金賞「カナクのキセキ」でデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[まりも]

世界遺産をこよなく愛する少年が天使と悪魔の女の子たち共に旅をする物語。透明感のある冒険物語かと思ったら、ドタバタ系のんびりほのぼの旅物語とかちょっと意外でした。肉食系で主人公好き好きオーラ全開な天使のアンジュと悪戯好きな悪魔娘イヴリス。そんな2人に振り回されながらも、確固たる信念を持ち、しっかりとカッコいいところを見せてくれるデュート。この3人の冒険劇はとても賑やかで、読んでるこちらまで楽しい気分になっちゃいました。こういう和気あいあいとした感じも良いですね。是非とも続いて欲しい作品です。

2016/11/21

[norstrilia]

設定やキャラクターはとても魅力的なのだけれど、肝心の物語が弱いという印象。世界遺産を巡る旅というせっかくの設定があるのに、雰囲気が先行していて語りが追いついていないような。

2016/11/30

[真白優樹]

世界遺産を巡る旅人の少年が、天使と悪魔に出会い始まる物語。―――この旅は、きっと世界を変えていく。天使と悪魔と始めるほのぼのドタバタ、時々殺伐珍道中。彼らが巡っていく世界はどこか透明感に溢れ、美しい景色を持つ。だけどそんな世界の裏側に、どこか暗い何かの思惑が垣間見えたり。うん、物凄く面白い。気楽に読めて、だけどここまで世界観にのめりこめる物語も珍しいのではないだろうか。そしてヒロインが可愛く、少年も可愛く、彼らの旅路が少しずつ世界を変えていく、その過程も愛おしく感じるのは素晴らしい。 次巻も楽しみである。

2016/11/20

[ごぅ。]

１０００年後の天使と１０００年前の悪魔。現代の世界遺産保護機構の調査員である僕と天使と悪魔の旅。これといった到達点がみえないなかで揉めてるので腑に落ちない感はあった。コミカルさとシリアスさが混濁してて読みやすいけど感情移入しづらかった。。

2019/03/28

[サキイカスルメ]

アンジュの攻めの姿勢が（笑）父の背中を追いかけ、世界遺産巡りの旅を始めた調査員デュートが、天使アンジュ・悪魔イヴリスと出会い一緒に旅することにするお話。ファンタジーな世界遺産旅という響きだけでワクテカな私です。面白かった。いけいけ押せ押せ、でも純情なアンジュと頼りになる男の子デュートのカップルよいですね。そんな2人をからかい賑やかすイヴリスもよし。3人でわちゃわちゃしてるほのぼのと、世界の命運を握るという重い宿命と先が気になり読みやすかったです。3人の旅の続きも、楽しみです。

2016/11/27