出版社内容情報
夏目漱石の作品の中では論じられることの少ない、単行本『漾虚集』収録作品7作品を丹念に論じて、小説家・夏目漱石の形成に迫る。
内容説明
夏目漱石の作品の中では論じられることの少ない、『吾輩は猫である』と平行して書かれた短編を収録した単行本『漾虚集』収録作品7作品を一作品ずつ丹念に論じることを通して、文壇における、「小説家」としての「夏目漱石」の形成に迫る論集。
目次
序論 『吾輩は猫である』―『漾虚集』収録作品からの照射
第1章 評価基準の変革/暴露(「倫敦塔」―「一字一句」の呪縛からの解放;「一夜」―「場」の共有を視点として)
第2章 社会的・文化的状況との交差(「カーライル博物館」―カーライル「博物館」は何をもたらしたか;「薤露行」―明治三十年代後半におけるキリスト教言説との関連に着目して;「趣味の遺伝」―「学者」の立場と、日露戦争の報道に着目して)
第3章 作品構造から作品内容へ(「琴のそら音」―「余」が見た「幽霊」は何をもたらしたか;「幻影の盾」―作品構造における時間の意義)
結論 「小説家夏目漱石」の確立
著者等紹介
宮薗美佳[ミヤゾノミカ]
専攻は日本近代文学。博士(文学)。1969年大阪府生まれ。1988年大阪府立岸和田高等学校卒業。1992年関西学院大学文学部日本文学科卒業。1994年関西学院大学文学研究科博士前期課程日本文学専攻修了。2004年関西学院大学文学研究科博士後期課程日本文学専攻修了。大阪産業大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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