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出版社内容情報
日々姿を変える街ネスカザラの奇妙な事件簿を、奇妙な4人が解決します――増殖する都市ネスカザラは一夜で建物が増えたり、道が通ったりもする奇妙な街。そして赤い霧が発生すると怖ろしい事件が頻発し――。墓守、侍女にインストラクター、おまけに造形師まで。奇妙な4人の異界譚が始まる
こあらだまり/グループSNE[コアラダマリ グループエスエヌイー]
グループSNE所属の通訳者、翻訳家。『ソード・ワールド2.0』シリーズや『ゴーストハンター13』シリーズにもプレイヤーとして参加している。本作がリプレイライターとしてのデビュー作
天野 英[アマノ ハナ]
北沢 慶[キタザワ ケイ]
内容説明
一夜で街並みが変化する“増殖する都市”ネスカザラ。街の住人たちは、そんな異状にもなじみ、日々を過ごしていた。あの赤い霧が発生するまでは―。赤い霧が発生し始めてからというもの、街で失踪や殺人などの凄惨な事件が増え始めていた。墓守のレイン、インストラクターのカトランズ、メイドのセラ、造形師のフリーゼ。ただの街の住民であった4人も、この奇妙な赤い霧の事件に巻き込まれ―。増えゆく街の奇妙な“異界譚”が、ここに開幕する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
26
リプレイ。モンスターが数値化されちゃうTRPGでホラーをやるのは、なかなか難しいんですが、これは、ルールはファンタジーをそのまま使いながら、意味不明に増殖・変化していく街の特性と、状況の説明などシナリオ的な工夫によって、不気味で真相がわかりにくい展開をうまく演出していると思いました。率直にいうと、じゅうぶん怖いです。PCの一人である墓守りの少女がおもしろい感じのコミュ障で、なんだかかわいく見えてきました。あと常に冷静で全編にわたって他人事ぽかったルーンフォーク・メイドの、終盤の説教シーンが熱くて好きです。2016/10/23
Swind/神凪唐州@名古屋めしの人(作家兼名古屋めし専門料理研究家)
9
SW2.0のリプレイはいつでも購入。ちょっと出遅れ気味ですが(汗 新人さんということでどんな作品になるのかな~と読んでみたら、渋めでしっかりした、なかなかに読み応えのある展開。うさぎさんはちと哀れでしたw 上質のミステリーのようなリプレイ。あと、ここまでカッチリした防衛型戦闘って長いSW・SW2のリプレイ史の中でも初めてじゃないです? 続きも楽しみです。2016/11/17
水無月冬弥
9
#TRPG ホラーテイストなリプレイ。いろいろ不気味な話だけど、キャラ達のノリが軽いので中和されていますね。個人的にはイラストもキャラ設定もフリーゼが好きですね。2016/11/14
はつかねずみ
6
期待の新人による新リプレイシリーズ。 今回は冒険者ならぬ街の住人による事件調査といういつもとは毛並みの違う設定が目新しく面白いし、構成上シティアド中心だけど難しすぎず簡単に見抜ける感じでもないバランスの良さといいこれからの活躍に期待したくなる。 そして、FC掲載の名誉点事業ルールも採用してるので、店がどうなるかも楽しみな一つ。 というか、討伐可能なモンスターとしてアンデッドが存在するファンタジーシステムでもホラーって十分成立するんだなあ……。2016/10/24
ちゃか
5
ソード・ワールドと言えば冒険者、ですが。今回のシナリオはちょっと特殊な環境です。舞台となる街ネスカザラ。この街は、一夜にして街並みが変わるという奇怪な街で。昨日あった道が様相変わったり、無かったはずの建物が出てきたり。街全体が「剣の迷宮」だとか仮説はいくつもあるようですが、原因ははっきりしていないようです。そしてPCたちも冒険者ではなく、この街の住人達。墓守のレイン、インストラクターのカトランズ、メイドのセラ、造形師のフリーゼ。2016/10/25