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出版社内容情報
加藤恵、メインヒロイン辞退!? サークル分裂の危機、再び――突然の電話を受け、待ちに待った加藤恵との誕生日デートをドタキャンして倫也が向かった場所は――病院だった。そこで知らされた予想だにしない状況に、倫也は大きな決断を迫られ……!?
丸戸 史明[マルト フミアキ]
まるとふみあき。シナリオライター集団「企画屋」所属のゲームシナリオライター/小説家/脚本家。小説デビュー作『冴えない彼女の育てかた』(ファンタジア文庫)では、原作のみならずTVアニメのシリーズ構成並びに全話脚本も手がける。
深崎 暮人[ミサキ クレヒト]
内容説明
悩みに悩みぬいたメインシナリオ『叶巡璃ルート』に解決の糸口を見つけ、一番の功労者で「blessing software」のメインヒロイン担当の加藤恵と誕生日デートの約束をした俺だったが…。「悪い、実はそっち行けない」『…』「聞こえてるよね~?俺の言ったこと、認識してるよね~?」あろうことかデート当日にドタキャンし、向かった場所は―病室だった。そこでとある人物から聞かされた話を受け、俺は大きな決断をすることに。そしてその結果―『わたし、やっぱり、あなたの、メインヒロインに、なれないよ』一気にメインヒロインの攻略難易度は跳ね上がってしまい!
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
89
冬コミ用のギャルゲー制作に集中していた倫也だが、突如紅坂紅音が倒れたと聞いて面会に向かい、『フィールズクロニクルⅩⅢ』のゲーム開発の舵取り役だった紅音の復帰が困難だと知る。苦悩の末、柏木エリと霞詩子が紡ぐ最高に熱い物語を守るためゲーム制作を引き継ぐのだが…。英梨々と詩羽先輩と再び一緒にゲーム作りに心血を注ぐ時間に心が熱くなりながらも、自分の我儘で恵を泣かせてしまった事に対する倫也の溢れんばかりの想いが詰まった恵へのメールで胸が熱くなり、終盤では恵の可愛さが爆発しまくりで大満足。流石メインヒロインでした。2018/03/27
まりも
75
恵回後編。恵との誕生日デートをすっぽかし、倫理がサークルの裏切りとも言える行動に出る話。いやー、すごい超展開ですね。怒涛の展開なのに第1部のわだかまりとかシコリを含めた全てを今回のイベントで収束させる、そこら辺の技術力の高さは流石の一言。紅坂の存在感、英梨々や詩羽先輩とのやり取りも非常に良かったけど、やっぱり一番は恵ですね。出番少ないのにラストであれだけ魅せてくれるとか流石はメインヒロインやで。ヒロインたちの心情だったりがあんまり描写されてないのは不満だけど、そこはGS3で補完されるんだろう。楽しみ。2017/03/19
かんけー
68
予想外の展開で?驚きと共に、倫也ならそうすると?納得して(^.^)冒頭九月初旬、メインヒロインである筈の加藤さんと倫也は池袋でデートの予定だった?カラー口絵の見開き加藤さんが初期の「冴えない彼女」の表情に成ってて、こりゃ一波乱ドコロじゃないなぁ?と。前巻ラストでアクセスしたのがあの?紅坂朱音!すったもんだ有って倫也がクロニクルのまとめ役とか誰得?と。読者としたら詩羽先輩と英梨々が倫也と絡んでくれるのは凄く嬉しいけど、メインヒロインを置き去りにした倫也の行動はチョッと賛同出来かねなくて...確かに詩羽先輩→2017/03/19
オセロ
65
恵の誕生日デートをドタキャンして倫也が向かった先は紅坂朱音が運び込まれた病院。そこで倫也がある決断を迫れる今回の物語。 英梨々と詩羽先輩が関わる商業ゲームを神ゲーにする手伝いをするのか、自らの同人サークルに注力するのか。倫也と恵の意見のぶつかり合いは辛いものでしたけど、倫也が恵のことがどれだけ大切に思っているのかが伝わるメール(プロット)と、英梨々の思いが届いて恵の夢を叶える展開はグッとくるものがありました。 突然訪れた「転」を乗り越えて最高の「結」を迎えることが出来るのか、次巻のGS3巻が楽しみです。2022/07/04
よっち
62
恵と誕生日デートの約束をしたはずの倫也が当日にまさかのドタキャン。向かった先は病室でそこで状況を聞かされた倫也が大きな決断を下すことになる第十二弾。まさかの入院によって明らかになってしまった、その人頼みの思っていた以上に綱渡りな状況。その才能に惚れ込んだ二人が絡んでなかったら倫也もここまで無理しなかったんでしょうけどね。恵は恵で大きな葛藤があったとは思うんですけど、そういうのを乗り越えちゃうからこそあの結末だったのかなと。面倒な人たちばかりのドタバタ劇もあと2巻と思うと残念ですが、楽しみにしています。 2017/03/18