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出版社内容情報
三勢力、ついに激突! 皇帝聖印の誕生となるのか!?アレクシスの決意によって、条約、連合、同盟の三勢力が決戦の地へ。幾多の命が散っていく最大の決戦のなか、誰もが皇帝聖印誕生の予感を抱いていた。しかし、それを良しとしない者たちが暗躍を始めていた――
水野 良[ミズノ リョウ]
著・文・その他
深遊[ミユウ]
イラスト
内容説明
テオの説得によって覚醒し、芸術的な采配で勝利を収めた連合盟主アレクシス。同盟の勢いを止め、愛するマリーネを救うために戦乱の中に身をおいた彼に迫るのは、ノルドの君主エーリクだった。海洋王とも謳われる猛者に対し、アレクシスは圧倒的に不利なはずの海上での戦いを選び!?近づく、条約、同盟、連合の激突。その先には皇帝聖印誕生への道が開かれると誰もが予感していた。しかし―「三勢力が鼎立する今の状況は、本当の敵を利するだけだ」秩序に満ちた世を望まない者たちが暗躍を始めていた―一大戦記ファンタジー、最大の決戦にして新たな展開を迎える!
著者等紹介
水野良[ミズノリョウ]
1963年7月13日生まれ。大阪生まれ、京都育ち。小説家・ゲームデザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
46
連合領を襲撃する北海の覇者・海洋王エーリクを討つため、アレクシスはある奇策を用意し、彼の独壇場である筈の海戦での決戦を挑む。そして、連合・同盟・条約の三勢力が大陸の行く末を決める最終決戦の火蓋が切って下ろされる刻が遂に到来し…。民を皆奴隷にして身分が統一された平等な世界を目指したエーリク、武力による厳格な統治が平和な世界を創ると信じたマリーネ、互いに己の正義を信じて覇道を歩んできた王達でしたが、愛する者同士が正しく結ばれる世界が正しいと断じたテオの王道と信念がこの一冊に溢れんばかりに詰まっていて大満足です2018/09/29
如水
36
連合盟主アレクシスVS同盟加盟国第一勢力海洋王の決戦からスタート。アニメでは『化物』としか思えなかった海洋王、エーリクの人間っぽい所は前巻から引続き見え隠れします。まぁ一応君主ですしね💧そして同盟と連合・条約がとうとう激突!からの~…展開が早いです。まぁ次回が最終巻なのでしょうがないですが…。大戦有り、皇帝聖印の行方、そして真の敵に向けての伏線等色々凝縮された巻でしたが、特別すべきは『後書き』。作者が戦記物の思いの丈を綴ってます。仮に本編読まなくてもこの後書きは読んで欲しい(そんな人はいないかも)😓2018/07/13
よっち
34
愛するマリーネのためについに立ち上がったアレクシスの決意。海洋王を相手にあえて不利な海上での戦いを選択。条約、連合、同盟の三勢力が決戦の時が近づく第九弾。皇帝に近い男・海洋王エリークとの決戦であえて海上で戦うことを選んだアレクシスの奇策。交渉が決裂し決戦となった状況であえて条約のみで同盟に対峙しようと決意するテオの真意。一度はぶつからないと分かり合えなかった二人にとっては転機でしたけど、この決戦がもたらした結果と様々な急展開によって最終局面に向けた舞台が整ってゆく中で、最終巻でどうなるか今から楽しみです。2017/10/22
まりも
34
条約、同盟、連合の激突、そして皇帝聖印誕生と秩序に満ちた時代を作るための新たな戦いが始まる第九弾。ノルドと連合による大海戦から始まり、そのまま三勢力の戦いに繋がる今作。数万の大軍がぶつかり合い、武勇を示す。戦記モノの醍醐味をこれでもかというくらい味わえるだけあって、読後の満足感はいつも以上にありました。そこに愛も盛り込むんだから、これだけのモノを1冊に纏め上げるとか水野先生本当にスゴすぎます。テオの爵位も遂に皇帝となり、真の敵パンドラも姿を現し、物語はいよいよクライマックスへ。最終巻待ち遠しすぎる。2017/10/21
yosa
26
いやいやいやいやここでこうくるかー。読んでて赤面しっぱなしだぜー。疾風怒涛に物語は進み、デウス・エクス・マキナの名のもとに世界が収束されていく。よくぞここまで辿り着いたという喜びがあり、いくらなんでも展開早すぎるだろといった戸惑いもあり、なにはともあれ結末が楽しみで仕方がない。展開は早いが情報量であれば普通のライトノベルの二冊分くらいに相当する内容だから、要は密度が濃い。ご都合主義が過ぎるような気がしないでもないが、それはこの物語が王道であるからだ。みんな好きだよね、王道。私は大好きです。2019/03/25