出版社内容情報
一期一舞の芸術“競技ダンス”にかける、若者たちの青春の軌跡。
さる事情から人との関わりを避けてきた成島拓海は、何故か同大学の橋本秋帆から付きまとわれるようになる。巧みな包囲に流されて、辿り着いた先は競技ダンス部。そして彼女は挫折と不屈のエリートダンサーで……!?
内容説明
成島拓海は同大学の橋本秋帆に狙われていた。彼女は拓海の長身を頼みに―共に“競技ダンス”で日本一を目指そうというのだ。さる事情から人付き合いを避けてきた拓海に、よりによって女子の手を取り笑顔で踊れだなんて!当然断るものの、諦めようとしない秋帆の真剣さに屈し、拓海は期間限定で入部する契約を交わす。優雅なイメージとは裏腹、体育会系な活動に絞られる日々を送る拓海。やがて応援に訪れた大会で、予期せず出場することとなり…。ダンスにかけるふたりたちが描く、青春と人生の心躍る軌跡。
著者等紹介
佐々原史緒[ササハラシオ]
小説家。漫画原作家。東京都世田谷区出身。広告代理店勤務時代に二人三脚漫画家の原作担当としてデビュー。以降、小説家としてファンタジーからスポーツものまで幅広いジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
170
悪くない話だが不完全燃焼気味で、終わり方も中途半端かな…。剣道の経験があり、背筋も腰もしっかりしているが、ダンス未経験の主人公。強引女子に、ダンスの世界に引っ張り込まれるお話。多分、あのシーンで感動させたかったと思う場面が推測ついてしまい今一な結果。人物たちの競技ダンスのモチベーションは単に勝つこと。ダンスで表現したいことがあっても良いはずなのに、言及が無い。格闘のような相手を倒す要素が無い競技だから、勝ち負け以外に何かのこだわりを見せないと話が退屈になってしまう。あと一捻り欲しかったかな。2020/12/03
ひめありす@灯れ松明の火
48
とんとんとんっとスローフォックストロットでステップを刻む様に、軽やかにテンポよく読み終わりました。丁度終わって欲しいところですとんっと着地が決まった感じ。爽やかな青春、でスポコン、だ!まだまだ未熟な一年生の前半戦。拓海・秋帆カップルの今後は勿論だけれど他のカップルの今後も気になります。リーダーの方々のキャラクターが濃いのに対してパートナーの方々はまだ影が薄いのでこれからもっと濃くなるのかなーとか。是非最後はブラックルームまで行って欲しいなーとか。一期一舞、踊りたい気持ちに嘘なんかない。それだけでいいんだ。2016/03/12
佐島楓
47
ほとんど未知だった、競技ダンスの世界。そこを舞台に、青春そのもののダンスが繰り広げられる。ハンデと思い込んでいたものが武器となる世界。価値があると認められることで羽ばたく青年たち。鮮烈で面白かった。続編希望です。2016/05/17
coco
37
入学早々、競技ダンス部に無理矢理勧誘された大学生の主人公・拓海。まだダンス始めたばかりの大学一年生が主人公だからか、初々しさはあるものの躍動感が足りない印象。「ボールルームヘようこそ」ばりに汗水ほとばしってほしい。でも、拓海とパートナー秋帆がどう成長していくのか、今後も読んでみたい。2016/03/13
そのぼん
30
大学に入学してから思いがけずに競技ダンスをすることになった青年が主人公の物語でした。はじめは誘われたから何となくダンスをしている感じでしたが、徐々に本気で取り組んでいく姿勢は王道の青春ものって感じで心が熱くなりました。2016/05/05
-
- 電子書籍
- 狙われた花嫁【分冊】 8巻 ハーレクイ…