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出版社内容情報
精鋭帝国軍から悲劇の王女を守るため、一般市民(バカ)が立つ!
英雄の末裔が住む辺境都市リキュール。そこに国を追われし王女が逃げ込んできた。彼女を追い、圧倒的な数で街を包囲する帝国軍。王女を匿う何でも屋モルト&市民たちは、規格外のパワーと非常識さで帝国精鋭に挑む!
内容説明
かつて戦乱から街を守り切った英雄たちの末裔が住む辺境都市・リキュール。その血は、今も脈々と受け継がれていた。身の丈ほどの大剣を操る無双のシスコン自警団長、誰にもそのお尻を触らせない眩惑の看板娘、鋼のごとき硬さの絶品パンを焼く職人、大岩を軽々と担ぐ剛力の大工(手抜き)…。そんな、毎日がお祭り騒ぎのこの街に暮らす、ワケありビンボー何でも屋モルト。彼のもとに、祖国を追われた王女が逃げ込んできた!彼女を追う帝国は、圧倒的大軍で街を包囲する。窮地のリキュールだが、可憐な少女を見捨てるなんて選択肢は、英雄の血を引くバカどもの頭にはもちろん存在せず―!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
70
アサウラ先生の新作。愛すべきバカたちしかいない街・リキュール。そんなリキュールを守るためにバカたちがバカをやる物語。安定の飯描写、シリアスを覆い隠すギャグ全開な展開と、賑やかで楽しい1冊でした。男どもがどいつもこいつも救いようのないバカすぎる(笑)あんな方法で撃退されるとか敵側が哀れでそれがまた笑いを誘います。女性陣も元気いっぱいに作品内で動いているので、読んでるこちらも元気になりますね。姫様はゲストで終わらせるには惜しい気がするけど、果たして次巻はどんなお祭り騒ぎを見せてくれるのか。楽しみに待ってます。2015/11/22
Yobata
55
1000年もの間、自力で守り続けた英雄たちの末裔が住む辺境都市リキュールで何でも屋を営むモルトはある日、襲われていた女性を助ける。彼女ディナは訳ありの女性で、彼女を追ってきた帝国が街を包囲してきて…。アサウラ先生の新作。最近は「デスニード〜」「ファングオブ〜」とバイオレンスで血生臭い作品が続いた中で、久々にバカに振り切ってたねw独自のアイデンティティのあるリキュールの男はノリが良すぎでバカ騒ぎが日常茶飯事という本当に馬鹿な漢ばかりw頭の悪いエロネタに全裸プレイとアサウラワールドが炸裂してたねw→2015/11/20
ナカショー
47
ノリが非常に好みでした。このノリ、嫌いじゃ無いです。アサウラ先生の食の描写も流石の一言。あと、女性キャラがいちいち可愛いですね。1番好きなキャラはクラッツです。次巻も楽しみです。2015/12/23
T.Y.
45
二大国の国境にあって大戦でも自衛を貫いた街リキュール。そこに暮らす貧乏な何でも屋モルトは少女ディナを保護する。その頃街はヌストルテ帝国軍に封鎖されていた…Web連載を本編とするとゲストヒロインの登場する劇場版という感じか。街を挙げた戦いに繋がる設定でシリアス展開もあるも、熱くてバカなリキュール住人達のノリで楽しく押し切る。住人達の怪技能設定も全て活かされて素晴らしい構成。世界観は電球や冷蔵庫を魔法で代替する大雑把さだが食事を初めとする生活感は流石。モルト達主要キャラの過去に関わる要素も今後が楽しみだ。2015/11/23
わたー
41
★★★★★素晴らしかった。暑苦しいほどバカでカッコいいキャラたちと、読むとお腹がすくほど美味そうな食事描写という、これぞアサウラ作品とでもいうべき内容で面白かった。シリアスとコメディの比率も絶妙だった。終盤の、たった1人の女の子のためにバカたちが一致団結するシーンでは不覚にも涙が。また、リッツの健気さが心地よかったし、女性陣が総じて魅力的でよかった。Webで連載もされているので、そちらも是非、文庫に収録してほしい。2015/12/02