出版社内容情報
冬深まる東京・谷中。蒼一郎の姉たっての願いで贋作疑惑のある仏像の鑑定に赴いた晴たちだったが、またも殺人現場に遭遇してしまう! しかも、仏像は晴の秘められた過去と深く関係するもので……!?
内容説明
東京谷中にある月影寺の奥に居を構え、居候・宇多蒼一郎と二匹の猫とともに暮らす白藤晴。小間物作りで細々と生計を立てる彼のもとに、大学時代の知人という美女が姿を現す。ワケありな過去を持つ彼女の登場に、晴の心は乱されていく…。そんな中、蒼一郎の姉の強引な「お願い」により、またしても骨董鑑定を引き受けることになる。だが、訪れた屋敷で、晴と蒼一郎はまたしても殺人事件に遭遇してしまう!しかも、屋敷に残されていた仏像は、晴の暗い過去に関係するいわくつきの品で―。
著者等紹介
谷崎泉[タニザキイズミ]
愛知県名古屋市出身。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
49
正月早々死体に出くわすって言うのもなんの因果か。まぁ3度目ともなれば刑事さんとも仲良くなれたし(^^;。晴さんのように朴念仁を書くのもいいが、蒼一郎の姉達、錚々たる姉弟を書かれた方が面白かったかも。晴の人生が誤った道を歩かなくてよかったけれど・・好いてくれる人ができたのだから、喰っていく道をもう少し広げねば・・とお節介婆根性をだす2019/09/04
ひめありす@灯れ松明の火
48
もはや推理要素としては面白いのかといわれると、ちょっとどうかと。あれがはがれた位ではばんそこえいど貼るほどの怪我にはならないような気がしたりとか……。もはやくーるびゅーてぃなのに健気な真澄さんと、気遣いはちゃんとしているのにそれがどうにもずれている晴さんのもだもだを見る方が面白いのかもしれません。二人とも頑張るんだよー、と。携帯電話もテレビも持たず、だけど何のかんの言う仲間がいて、生きていける程の仕事のできる晴さんは、本人が言う通り悪くなく生きてるのだと思いました。でも第一線に戻った晴さんの姿も見てみたい2017/04/22
み
24
さくさくと♪棚に見つけたので三巻を。晴さんは、巻き込まれキャラとなったようで^^;国さんの登場がなく、個人的に残念。2016/03/26
ううち
24
男たちが女性に振り回されていて笑えます。キャラに慣れたせいか晴さんメインなせいか、読みやすくなった気がします。仏像に関するウンチクが面白く、興味が湧いてきました。ぴちぴちのイケメンたちに疲れちゃった登紀子さんに共感。2015/10/16
よっしー
19
かなり前に前巻を読んでいたので…登場人物を含め、どんな展開だったのかがサッパリ思い出せないままの読了となりました。少し勿体無い読み方をしてしまい、反省です…。だからなのか、色々と突っ込みどころはあったのですが、ひたすら食事がお餅という描写に全て持っていかれた印象です。にしても、この現代社会において、電話を持ってないというのはなかなかの強者ですね。でも、電話に縛られる生活から解放されるので、少し羨ましくもあります(笑)2021/05/28