出版社内容情報
米屋の入り婿・角次郎、妻の懐妊に発奮す!旗本家次男の角次郎は縁あって舂米屋の大黒屋に入り婿した。関宿藩の御用達となり商いが軌道に乗り始めた矢先、義父善兵衛が人殺しの濡れ衣で捕まり……。妻と心を重ね、家族みんなで米屋を繁盛させていく物語。
千野 隆司[チノ タカシ]
著・文・その他
浅野 隆広[アサノ タカヒロ]
イラスト
内容説明
旗本家次男の角次郎は縁あって米屋の大黒屋に入り婿した。関宿藩での藩米横流し事件解決を助太刀した功により、大黒屋は関宿藩御用達となった。だが、商いが軌道に乗り始めた矢先に舅・善兵衛が人殺しの容疑で捕まる。角次郎は善兵衛の無実を信じ独自に事件を調べるが…。妻と少しずつ心を重ね、家族一丸となって米屋を繁盛させていく物語。富士見新時代小説文庫で好評を博した「入り婿侍商い帖」シリーズ続編第1弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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葵
24
米屋の入り婿になった旗本次男坊のお話。続編の第一弾。気楽に時代劇を観る感覚だが、ハマってしまった。米の横流しの解決に尽力したことから関宿藩の御用達となった大黒屋。しかしそれを妬み逆恨みした者からの陰謀で、おとっつぁんが殺しの濡れ衣をかけられ捕らえられてしまう……。頼りなかった角次郎さんも、おのれの才覚や人柄で順調に商いは広がってきた。でもおとっつぁんが危なっかしい(笑)。関宿の田をとりしきる名主の放蕩息子を大黒屋が預かることになったが、この松太郎が改心してなかなか頼もしい。この先活躍するんじゃないかな?2024/04/07
はにこ
23
関宿藩御用達になり、商売が広がりつつある大黒屋に頼母子講の誘い。そこから大黒屋は大ピンチ。って善兵衛脇が甘過ぎる。角次郎の余計な仕事を増やすなよ。。まぁ、お万喜のグッジョブによるところが大きいが。松太郎、しょうもない放蕩息子かと思ったけど意外と良い奴みたい。2021/01/19
み
23
さくさくと♪地位とか立場がヒトを作るのよね(^o^)んでも、先が気になりつつも…、ちと飽きたような不思議な感じ>_<2015/12/06
ベルるるる
20
あれ?前回までと似てる。大黒屋が目障りの大店から潰されようとするのを、みんなで阻止するという内容・・・。面白いと思えたのは、下神村の名主から預かった馬鹿息子の松太郎。全く馬鹿じゃなかった!実は賢いし勇気もある。力はないけど、これから米俵をかついでガンバレ~!2017/02/23
onasu
16
旗本の家から米屋(大黒屋)に入り婿した角次郎が、義父のえん罪を晴らすまで。 元々は小さな店だったが、角次郎が関宿藩の不正摘発に関わったおかげで御用達となり(既刊)商売も大きくしていたが、それは他の店からの利権の移転に他ならず、意図せず恨まれることも。ましてや、大店が顔を潰されたと受け止めようものなら。 周到に計画されたえん罪は、容易に解明の糸口が見えないが、思わぬ証人を見つけたことから…。 シリーズ初巻の割に前段ありとは、よくよく見れば、「続編」第一弾。でも、これだけでも充分に楽しんでこられました。2022/01/31
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