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出版社内容情報
カウントは、ついにゼロへ――
示された相馬の悲願と多軌子の力。春虎に語りかける祖霊の導き。敵の手に落ちた『月輪』。仲間と共に策を練る夏目。動揺にざわめく十二神将。すべては上巳――運命の日に向けて、収束していく――。
内容説明
『天胄地府祭』―東京の霊相を一変させる大規模霊災テロの決行日まで、あと3日。夏目たちは神降ろしを阻止しようと、あらゆる手を尽くして奔走。その一手は『十二神将』の間にも波紋を広げていく。一方、暗躍する大友、牙を研いでいた鏡らも、決戦の舞台にあがる準備を進めていた。そして訪れる、上巳の日。星々が、呪術の粋を尽くして激突する中、黒き鴉の羽を纏った春虎もまた、決戦の地に舞い降りる。夏目を守る―彼女の式神として。その強き想いを胸に。時を超える陰×陽ファンタジー、いま交錯する願いが東京の夜を震わせ、時の輪を廻し始める―。
著者等紹介
あざの耕平[アザノコウヘイ]
「神仙酒コンチェルト」でデビュー。徳島県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mt.gucti
58
待ちに待ったこの厚さ!クライマックスの巻に相応しい。けど一気に読めるいつもの筆致です。今まで一度も語って来なかった、何人のキャラの心の内を聞けたことか。そして、やはり主人公たちは大局に勝てない。あざのさんのお約束がごとく。その戦いの最中に、各々が行動の訳が次々明かされる、そして、春虎が別行動せざるを得なかった理由。物語の最後の最後に明かされた大きな秘密。これからの流れ。あああ、もう探して買った甲斐のある。本当に楽しみな本ですよ。終わってほしくないけど、続きを又心待ちにして、明日から生きていきます。2015/12/20
まりも
57
陰陽ファンタジー第十四弾。「天曺地府祭」のリミットが迫る中、計画を阻止する為に奮闘する夏目たちの姿を描いたところから始まる話。最高や。クライマックスへ向けて、一気にギアを上げていってる感じがたまりませんね。「天曺地府祭」を前にした各勢力入り乱れての大混戦は見応え最高です。戦闘だけじゃなく三善や弓削たちの離反、大友先生の墓参り、春虎と夏目達の合流とどのシーンも最高に素晴らしく、最後の最後までワクワクドキドキさせられっ放しでした。最後に明かされた真相も衝撃的。続きが待ち遠しくて仕方がありません。2015/12/19
Yobata
44
3度目の上巳,「天曺地府祭」を間近に控え、夏目達はそれを阻止しようと奮闘する。その一手が十二神将を動かし、陰陽庁内にも不穏な空気が流れ始める。春虎,大友も独自で動く中、ついに上巳の日を迎える…。天曺地府祭発動。着実に迫る上巳の日を前にした不穏感に上巳の日を迎え、天曺地府祭が始まるのに合わせて役者が集まり激しい戦いになる怒涛の500頁だったね。上巳前夜では記事を皮切りについに倉橋一派の牙城が崩れ始め、十二神将達もガタガタに…選択を迫られた弓削ちゃんは本当泣きそうだったけど一陰陽師として自分の道を歩み出せて→2015/12/19
合縁奇縁
37
示された相馬の悲願と多軌子の力。春虎に語りかける祖霊の導き。敵の手に落ちた『月輪』。仲間と共に策を練る夏目。動揺にざわめく十二神将。すべては上巳――運命の日に向けて、収束していく――。時を超える陰×陽ファンタジー、いま交錯する願いが東京の夜を震わせ、時の輪を廻し始める―。「東京レイヴンズ」シリーズ第14弾。今回は、上巳の祓の数日前から当日に至るまでの話。すべての陰謀の中心には多軌子。彼女を神輿に担ぎ大願を叶えんと画策する倉橋と夜叉丸、つき従う宮地と蜘蛛丸、捕らえられた秋乃。天海の指揮のもと奔走する夏目、2018/11/30
ナカショー
35
全ての思惑が入り混じって混戦の末に相馬サイドが勝ち、神降ろしが実現してしまった14巻。途轍もなく濃厚な仕上がりでした。ただ読んでて非常に盛り上がる。飽きないし、最高でした。次回は遂に過去編。どの様な話になるのか今から非常に楽しみです。2016/01/18
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