富士見ファンタジア文庫 冴えない彼女（ヒロイン）の育てかた〈７〉

丸戸 史明【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2014/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 272p／高さ 15cm
• 商品コード 9784040704258
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

あの晴れた春の日、桜舞い散る坂道で「彼女」と出逢ったことで動き出した、俺、安芸倫也の夢―ゲーム作り。幼なじみの英梨々、憧れの詩羽先輩、従姉妹の美智留を巻き込み、紆余曲折ありながらも冬コミでの同人ゲーム完成まであと僅か…その目前で、俺が全てを台無しにした。「安芸くんが正しいことをしたと思ってる。でも、許せない」そんな言葉とともに開いてしまった加藤との距離。仲直りしたはずの英梨々のスランプ。そして、詩羽先輩の卒業。冬コミから変わってしまったサークルの関係に、俺は悩み抜き、ひとつの決断を下す。そして、また春がやってきて…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

三学期になって未だ一枚も絵を書けないままの英梨々と、彼女に強く言えない倫也、卒業を間近に控えた詩羽、距離を置いたままの恵。そんな危うい状況に思うところがあった詩羽の指摘もあって動き出した倫也でしたが、恵とはぶつかって向き合うしかなかったし、今の倫也では二人もああするしかなかったですね。でも今回はすれ違いのまま物別れで終わらなかった転機で、これからの展開やサークルの出直しに期待です。ヒロインしていた恵や要所で存在感のあった詩羽に対し、いいポジションにいたのに詰めの甘かった英梨々があまりにも残念でした（苦笑）

2014/12/20

[とら]

衝撃的な展開過ぎて本当に何分間か動きが止まって唖然としてしまった。衝撃的な展開って色んな種類あると思うけど、今回のは個人的に出会ったのが初めてのパターンだったからかもしれない。もうどうしようってなった。読了後もまだ感情がまとまっていないけれど、ただ一つ言えるのは、まだ作品的には続いて良かったということである。あと、腑には落ちていないけれどまあ、どちらかというと希望がある方向に気持ちが向いているから。ああ、もう凄い、これからまだ何かありそうな気配しかしない笑 楽しみだまた一年…次の祭りはどうなるか。

2015/10/09

[まりも]

別れそして新たな挑戦へ…な第一部完。冬コミの1件で以降空中分解寸前となってしまったサークルでしたが再結集するかと思ったら紅坂朱音が介入したクリエイターNTRへ。距離を置かれてしまった加藤との問題を解決し万々歳かと思っていただけに予想外でした。イラストの使い方と話の濃さといいこの面白さは流石といった所。リバーシブル仕様の表紙にもなり本編でもその魅力を十分に見せた加藤、最後に爆弾を落とした詩羽先輩、途中までは良い感じだった英梨々ンゴとヒロイン皆に見せ場もあったし大満足です。2部がすごく楽しみだ。

2014/12/23

[シータ]

第一部完結。ついに加藤ちゃん表紙にきたかw 今回は加藤ちゃん問題に終始するかと思ったけど、あっさり解決したな。上向きながら涙堪える加藤ちゃん可愛すぎやろ。サークルの引き抜きで英梨々と詩羽先輩があああああ。まさかの展開で結構ショックでしたわ。最後の新幹線乗る前のくだりは面白かったな。英梨々ンゴがみれて少し安心したわw そして新学期になり出海ちゃんが豊ヶ崎に入学すると思ってました。じゃないとイラストレーター不在だからね。次巻から出海ちゃんの出番が増えそうなので楽しみです。

2016/12/22

[アウル]

第一部完。遂に加藤さんが表紙を飾る事ができて良かったｗ前巻から続いていた加藤さんとのケンカを和解したのも束の間に衝撃的な出来事が。こう話を持って来られたら、面白い上に続きが非常に気になって仕方が無い。サークル分解の危機に訪れた救世主が出海ちゃんとは。新しくなったサークルで今後どのように展開していくのか非常に楽しみ。

2014/12/26