内容説明
サンタクロース―昨今撤廃の動きも見られる、肩身の狭い国家公務員。その一人、北海道在住のベテランサンタ・石蕗(日本支部キタグニ勤務)のもとに、サンタ志望の少女・春菊がやってきた。「駄目だ。弟子はとらん」サンタへの情熱を語る春菊を、すげなく拒否する石蕗。石蕗には忘れられない過去があり…。「わたしは、諦めませんからね!先生のおたんこなす!」春菊のひたむきな想いは、石蕗の心を溶かすことができるのか?ガンコな師匠と底抜けに前向きな弟子の、キセキの一年間。
著者等紹介
道具小路[ドウグコウジ]
1988年生、宮崎県出身。2013年、「やたらウロウロめったらドキドキ」で第四回京都アニメーション大賞小説部門奨励賞を受賞。同年、「石蕗春菊ひとめぐり」で第一回ラノベ文芸賞大賞を受賞し、改題した『サンタクロースのお師匠さま』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Koto
16
サンタクロースが公務員という、何やら妙に現実的な現代でベテラン中年サンタ•石蕗の元に弟子入りを申し出てきた女の子•春菊。拒む石蕗に食らいついてく春菊は真っ直ぐで可愛い、んだけどう、うん…?このノリ軽過ぎやしないだろうか。最初楽しく読めてはいたのだけど、ついていけず段々と疲弊←その軽さとは裏腹に内容はというと、シリアスな部分もあってバランスが良かったから最後まで読めた感じもする。実は春菊のようなサンタ達がたった一日の為に年中駆け回っているかと思うと思わず笑んでしまう。今年もまたクリスマスがやってくる。2014/12/17
紅羽
10
春菊ちゃんの可愛いサンタ姿の表紙に釣られて購入。過去に傷を持ったサンタクロースの師匠と弟子。それが少しずつほぐされて、浄化される。温かさと爽やかさを感じる作品でした。今も公にならない裏片で、密かにサンタクロースたちが子供たちにプレゼントを贈る為、徹夜で頑張っているだろうと考えると夢が膨らみます。2014/12/02
ユイ
7
公務員なサンタクロース。かなり軽い文体で、読みやすかったです。2015/12/03
サクぽん
7
サンタさんは世界中に支部が沢山あるのは知ってましたけど日本にも細かく支部があったとは!!(笑) かなかた楽しいお話でした。2015/09/14
ギンレイ
6
【忘れられない一年】 ファンタジーな特殊なお仕事系。 それなりかな。 中年のもとに可愛い女の子がやってきて住み込みで弟子になるという設定で、お疲れサラリーマンに嬉しいものかもしれませんねw キャラクターの味付けが濃いのでややファンタジア文庫寄りです。 サンタクロースというお仕事が影が薄くてあんまりこの設定がしっかりしていないような印象でした 評価は ★★★★★★★☆☆☆ 7個星です!!2015/07/03
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