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内容説明
旗本家の次男・角次郎は、縁あって舂米屋に入り婿した。不作の中で、何とか米の仕入れを行うべく、水運盛んな関宿城下へ向かった角次郎だが、関宿藩の藩米横流しの濡れ衣で投獄されてしまう。角次郎を救うため、新妻のお万季が取った行動は…!?妻と少しずつ心を重ね、家族一丸となって、米屋を再興していく物語。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年、東京生まれ。國學院大学文学部卒業。90年『夜の道行』で第十二回小説推理新人賞を受賞し、選考委員から“第二の藤沢周平”と賞賛される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
112
入り婿侍商い帖 「水運のゆくえ」2巻。相変わらずの佐柄木屋からの嫌がらせ、米の仕入れ先で藩米の横流し濡れ衣で牢屋へと、なかなか思うように進まず角次郎さんも焦りとイライラ読みてもイライラでしたが、最後に大量米が手に入って少し商いが前進したかな。 2018/02/14
baba
29
侍を捨て入り婿になった角次郎が気になって読むが、なっとも都合よく使われそれで良いのかと読む方が義憤にかられる。終盤にやっと本領発揮、妻とも少しづつ近づいているようで一先ず良かった。これだけの話しを一冊にするところが逆に凄い。2015/11/27
み
28
さくさくと♪脱侍ってとこが、市兵衛さんにかぶる(^^;角次郎さんにはお万季さんが居るとこが大きく違うけどね。2015/11/05
葵
20
米屋に婿入りした旗本の次男坊のお話2作目。若旦那となった角次郎は、米の仕入れに行った先で米の横流しの仲間だと濡れ衣をきせられて牢屋に入ったり、大変な目に。でも、災い転じて福となすというかんじ。なんだか頼りないのだが、頑張れ〜と思いながら読んじゃう。水戸黄門や暴れん坊将軍にでてきそうなお話。角次郎と妻のお万季ちゃんの心が近くなってきつつあるようでよかった。2024/04/06
はにこ
19
またもや米の仕入れに行った角次郎。商いを大きくしようとしているけど、自転車操業すぎる。角次郎は脇も甘いし、しくじるのも頷ける。結局お万季に救われっぱなしな気が。お万季が健気で愛おしい。この本読んでいると米が無性に食べたくなる。2020/12/22