内容説明
“竜殺し”とは、騎竜を失った竜騎士に与えられる、もっとも忌まれ蔑まれる、罪深き咎人の呼び名である。テラスティア大陸の東に位置するプロセルシア帝国では、ドラゴンこそが、すべての名誉と権力の象徴であった。帝国の“神槍九竜士”に名を連ねた勇者でありながら、愛騎を喪い“竜殺しの呪印”を背負う元竜騎士のガルス。彼は、白金の髪を持つ、不可思議な少女と出逢う。「そなたには、王の資格がある―」と、彼女は宣する。ふたりの邂逅は、千竜舞う大地に戦乱を巻き起こす!ソード・ワールド2.0「ドラゴンレイド」幕開きの一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀧ながれ
11
クライマックスの、狂った竜たちと主人公や弓兵たちの大掛かりなバトルは、CG映像が目に浮かぶ迫力でした。主人公の、ドラゴンに騎乗してはならないという禁呪が、この物語のアクセントになっていて、爽快なだけではない、影のあるファンタジーでした。…いや、わたしはルーンフォークがおいしい活躍をしていれば、それだけで何割増し増しなんですが♪2014/09/15
クロノ
2
王道熱血ファンタジーで面白かった。ゲームデータを小説で表現するとこんな風になるのかと興味深かった。2022/09/28
ちゃか
2
竜殺しとなって、仇を探しつつ、日々を生きているガルス。彼が、不可思議な少女と出会った時から全てが動き出していく。竜こそが全てという価値観だから、失った者に対しての風当たりも強いですねー。それまで、前線で戦っていた勇士であるというのに、竜殺しになったら嫌味をぶつけるとか。そんなに言うんだったら、お前ら、自分で戦って来いよ、とどれだけ思ったことか。ま、途中に出てきていたお姫様みたいに、まっとうな価値観を持った相手もいるようですし、どうにか腐敗した現状に立ち向かっていってほしい所。2014/08/24
はつかねずみ
2
ドラゴンに関して独自文化を築いているプロセルシア地方での、愛騎たる騎竜を失った竜殺しと皇帝竜の出会いの物語。 地方の解説やドラゴンに関連した特殊神聖魔法の掲載もあり、小説ではなくデータブックとしても意味があると思う。 しかし、今回登場した分類:フォールンの魔物はこの地方特有っぽい雰囲気だけど、だとすればプロセルシア地方には何か秘密的なものがあるのかね……?2014/08/20
YUKI
1
ああ…北沢さんの作品だなぁ…というのは読んですぐの感想。このままのノリで突き進んでほしいです。2015/02/19