内容説明
無茶な強制依頼を出した支部長をやり込めてから九十日。蔵人は相変わらず塩漬け依頼をこなす日々を送っていた。そんなある日、協会で蔵人の『加護』を盗んだハヤト・イチハラ(一原颯人)のパーティメンバーと遭遇してしまう。なんとか気付かれずにその場をやり過ごした蔵人は、ハヤト本人が近くまで来ていると察知し、山に引き籠もった。五日後、アカリの無実を証明するために奔走したマクシームが帰還。彼が引き連れてきた『月の女神の付き人』という一団と、怪物による村の襲撃事件をきっかけに、その後蔵人とハヤトは対峙することとなる。果たして蔵人のとる行動とは。そして、アカリの審議の行方は…。勇者と用務員さんの因縁の対決がついに始まる!?
著者等紹介
棚花尋平[タナカジンペイ]
2015年2月『用務員さんは勇者じゃありませんので』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
21
★★★ 用務員さんみたいな人、身近にいたら迷惑だろなぁ。みんなと一緒に力を持って召喚されてたら、うざい勇者になってそうだ。2016/02/24
こうづき
4
Web版既読。サレハド編の最後まで。この巻のラストの何とも言えない展開が非常に好きなのです。ハヤトこんなんなのか。アリスはほんとどうしようもないな……。2015/11/15
サバ缶
3
1-2巻まとめ読み。タイトルからもっと明るいノホホンとした話かと思ったら、かなりハードな話だった。ちょっと盾の勇者の成り上がりを思い出した。2020/08/04
月
3
蔵人の言うことがもっともすぎて…。奪われて襲われて、他人の考えを押し付けられ、棲みかも追われ、まさに踏んだり蹴ったり。勇者とそのパーティーメンバーをマジ殴りしたくなった今日このごろ。ただの用務員さんとは思えぬ哀愁がただよっています。2016/01/04
グリンタ
3
立場が変われば人間関係(生物関係)も好転する事が有るもんだなと再認識。引き続き用務員さんのキャラ立ちが好感でした。自称正義をとっちめてくれるところに、何ともスッキリ感を感じ得ないのは自分が煮詰まっているからか(笑)蔵人さんの絵画に魅とれる自分でありました。2015/12/08