内容説明
俺は罪を犯した人間やから―。ドン底の男を救ったのは最愛の妻と唯一の親友だった。野球と出会い、女と出逢い、戦友と一緒に死んでいく。不器用な野球人が刻んだ、最高に男らしい生きざま。復活のレジェンド、渾身の一冊。
目次
第１章 一匹狼
第２章 血と縁
第３章 師弟
第４章 親友
第５章 男と女
第６章 罪と償い
終章
著者等紹介
江夏豊［エナツユタカ］
１９４８年、奈良県生まれ。阪神タイガースなど５球団で活躍した元プロ野球選手（投手）。左腕から放たれる豪速球と駆け引きを武器に、プロ野球記録であるシーズン４０１奪三振を記録。阪神タイガース球団創設８０周年となる２０１５年、同球団の春季キャンプ臨時コーチに就任し、現場復帰をはたした
松永多佳倫［マツナガタカリン］
１９６８年、岐阜県生まれ。出版社勤務を経て２００９年よりフリーランスとなり沖縄に在住。沖縄の民族、言語を研究するほか、ノンフィクションライターとして高校野球、サッカーといったスポーツジャンルで活躍。ラジオパーソナリティーも務める。琉球大学在学中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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再び読書
37
写真ほど奥行きの無い本だった。江夏氏の野球理論は昔から気になり、何冊か本も読んだが、彼の理論が記されていないので、残念ながら一番内容が薄い本に感じた。意外で面白かったのは、巨人へのトレード話で実現すれば、甲子園がフィーゴ移籍後発のカンブノウスタジアムになった可能性も否定出来ない。それだけ、阪神と巨人のライバル関係が昔は強かった。阪神ファンからするとバルサからレアルに移籍したのと同等に感じる。清原も同じレベルに復帰出来るように立ち直って欲しい。2018/01/28
金吾
31
江夏選手は凄い人という印象がありますので、楽しみながら読みました。説くに人柄や野球への思いが良かったです。ただ著者が表層的なのがやや残念でした。2023/08/01
gtn
28
正直な人という印象。その正直さ故か、周りが虚構を作り上げたのでは。衣笠との友情も美しい。本書から離れるが、随分前、試合開始前、アナウンサーが解説者の江夏に「この試合の見どころは」とおざなりな質問をしたところ、「見どころなんて観る人が決めることでしょう」と答えた江夏に胸がすいたことを覚えている。2021/08/09
山田太郎
28
衣笠と仲いいみたいですが、なんとなく納得。扱いにくいもの同士と言っては失礼でした。野村の悪口とか村山の悪口とか広岡の悪口とか読みたかったというか広岡の性格曲がったのは巨人のせいらしいけど、性格曲がらなかった長嶋さんすごいもんだと、息子は割と曲がった気がするけど。巨人は昔ほどパワーなくなった気がするけど、阪神相変わらず内輪もめ多い気がするな、今年のドラフトどうでるかな、監督する人間よくいるもののだと思わないではない。2019/11/19
fwhd8325
17
まず、この表紙の江夏だ。もの凄い存在感に圧倒される。子供の頃からジャイアンツファンだった私に、オールスターでの９連続三振は、ライバルチームのエースでありながら、強烈な印象を与えてくれた。その後、チームのごたごたなどに巻き込まれながらも、その場所場所で存在感を誇示してきた江夏豊。この著書で語られるのは、風貌からは想像つかない優しさや、茶目っ気であったりもするのだが、骨格を成すのは漢〈おとこ〉だ。 自ら語るメッセージはこれ以上のものはないだろう。痺れました。2015/03/03
