内容説明
現代における百物語怪談集の大いなる先駆となった伝説の書『幽霊一百題』の史上初復刻ほかを収録した話題騒然のレア・ブックス(稀覯書)アンソロジー!
目次
『古今実説 幽霊一百題』
「妖怪談」
「日本妖怪実譚」
「西洋妖怪実譚」
「実歴怪談」
「竹の間の怪」
「丸善怪談」
『花柳界 おまじないと怪談』
『新百物語』
著者等紹介
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年、神奈川県生まれ。文芸評論家、アンソロジスト。怪談専門誌『幽』編集長、元『幻想文学』編集長。著書に『遠野物語と怪談の時代』(第64回日本推理作家協会賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
王天上
6
とにかく話のバリエーションが少ない。ほとんど二つだけといってもいい。こうなってくると現代の実話怪談があやしくなってくるわけで。2016/09/17
紅独歩
3
昭和・大正と続いた「怪談実話ヴィンテージ・コレクション」も今巻で目出度く完結。いずれ「平成ヴィンテージ」が出るかもしれないが、当分先の話だろう。このシリーズ、ヴィンテージと冠するだけあって、まずお目にかかれない稀覯本揃い。まして、明治というのは西洋文化の奔流にのみこまれ、旧いモノはなんでも無価値と捨てていた時代だから、特に貴重だ。怖いモノを好む心理の普遍、その怖いモノの時代の変遷による変りようを噛みしめると、また味わい深い。2014/07/30