出版社内容情報
夏休みの終わり頃、突如世界中で動物が言葉を話す現象が起きはじめ、高校一年生のカケルが飼っている猫、ハチコとモップもしゃべりだす。国はウイルスの可能性を考慮し、しゃべる動物の回収を決定。危険を感じたカケルは、ハチコとモップを家族から隠すため、ベランダに秘密基地を作ることを決める。それは、残り少ない、でも不思議な夏休みの始まりだった。
カケルは町で、クラスの気になる女子・井上さんと出会い、彼女の飼い犬、ハチミツもしゃべりだしたことを知る。強引に動物の回収を進めようとする組織や、カケルを優秀な兄と比較し冷遇する母から、ハチコとモップ、ハチミツたちを守っていく中で、カケルは自らの家族のカタチを問い直していく。
気になる人と過ごす、ちょっと危険で、でもワクワクする、特別な夏休み。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瀬古悠太
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久しぶりの正統派ジュブナイル! ある日ペットの動物たちが喋り出したら?? ペットや動物と一度は会話してみたいという思いますよね😆 めちゃくちゃ可愛いんだろうなーってニヤニヤしながら熟読 家族とは何か?についても考えされられる素敵な物語でした!2023/03/01
お咲さん
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しゃべる動物たちと気になるあの子とのひと夏の思い出物語。とにかくしゃべる動物ものというのが気になって購入。もふもふスキーにはたまらない動物たちとの交流にニヤニヤがとまらない。その一方で主人公の抱える家族関係に胸がえぐられる。親に逆らえない子供の立場の弱さにつらくて吐き気がしてしまって、途中で本を閉じたことも。それでも壁に立ち向かう姿には握り拳で応援せずにはいられない。1話が短く設定されているので、朝読に持ってこい。動物好きさんにオススメな優しい物語でした。2020/11/01
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