内容説明
クィン・ザザ号運行史上、初の異常事態発生!原因不明の病により全男性クルーが倒れる中で龍に応戦するヴァナベル。緊急着陸した霧深いネーベル市で彼女が出会ったのは、龍捕りを嫌う料理人の少女、ラスヴェットだった。
著者等紹介
橘もも[タチバナモモ]
1984年、愛知県生まれ。「翼をください」が「第7回ティーンズハート大賞」に入選し、2000年に同作で小説家デビュー
桑原太矩[クワバラタク]
1985年5月20日生まれ。北海道札幌市出身。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科を卒業。2010年アフタヌーン四季賞にて『鷹の台フリークス』で佳作、2011年同賞にて『ミミクリ』で準入選を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆのん
50
定期購読雑誌の連載にて読了。原作はコミック。龍(おろち)を捕獲する空飛ぶ船で何人もの船員が病に倒れる。治療の為に降りた町には薬膳料理を生業とする少女が。彼女は龍捕り達を嫌悪するが、その背景には父親が陸に降りた理由があった。原作がコミックという事なので読むか悩んだがかなり面白かった。少女の葛藤する姿が詳細に書かれていて、そんな少女の心が少しづつ氷解してゆく過程がとても良かった。2022/01/09
タルシル📖ヨムノスキー
23
2020年冬アニメの小説版。何がいいってその世界観。ラピュタのようなハウルのようなハガレンのような、なんていうかスチームパンク?動力付きの飛行船で龍を狩りながら生きる人たちの物語。主人公たちが乗る捕龍船〝クイン・ザザ号〟の乗組員たちがみんな個性的でキャラが立ってていい。まぁ、小説版では残念ながら全員の魅力はひ 引き出せてないんだけれど。今回の主人公はミカでもタキタでもなくクールなお姉さんのヴァニーさん。乗組員たちが次々と倒れる謎の病気の原因を探る話。最後には龍肉を使った料理のレシピも付いてます。続編熱望!2020/04/02
そーいち
6
漫画、空挺ドラゴンズのノベライズ。この世界観が大好きだ。ドラゴンが出るので、中世っぽくて、魔法とか絡みそうなんだけど、それはなく、スチームパンクみたいな感じ。ちょっと違うかもだけどラピュタのドーラ一家みたいな雰囲気がクィン・ザザ号にはある。漫画も大好きでそのノベライズなら買うでしょう、ということ。内容はシンプル。ヴァナベルを主役に謎の伝染病とオリジナルキャラたちとの邂逅。昔の東映アニメーション映画か、みたいなノリで楽しかった。特に普段何を考えているか分からないヴァナベルの心情が描かれていて良かった。2020/11/27
MAMI.
5
★★★★☆2021/05/12
honnsuki
5
美しい空の表情、美味しそうな料理、人情溢れるキャラクター達、そしてダイナミックな龍との戦い。どれも原作の雰囲気を活かしてあってとても面白かったです。ただ、初見向けではなかったですね。ノベライズはそういうものだという分を差し引いても、ちょっと人間関係がこじんまりしすぎた感はあります。原作ファンとしてはめっちゃ満足しました。2020/02/14