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出版社内容情報
偽りの優等生と悪魔の名を持つ少女。過去を取り戻すため二人は契約する――
内容説明
夜空に輝く純白の翼。降りそそぐ無数の雷撃。そんな超常の現象を引き起こす“脅威”と呼ばれる力。特殊な力を身に宿した少女たち“観測者”を保護、養成するための機関『特殊能力統轄学院』。しかし実態は理外の力を持つ彼女たちを隔離、統制、そして利用するための施設であった。日常を奪われた監獄のような学院島で、かつて機関に連れ去られた幼馴染のことを調べるため優等生を演じ監理官を目指す紫門。ある日、機関に隷属し、悪魔『アスモデウス』の称号を持つ少女と行動を共にする仮契約を結ぶことになり―。君を絶対に助けに行く、たとえ世界のすべてを敵に回したとしても。
著者等紹介
ひなちほこ[ヒナチホコ]
第15回MF文庫Jライトノベル新人賞にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっさん
31
★★★★★ 〈脅威〉と呼ばれる異能能力に目覚めてしまった少女たちが隔離・統制・利用されてしまう世界。幼い頃に〈脅威〉に目覚めた大事な幼馴染を学院に連れ去られてしまった主人公・紫門は彼女を見つけ出すために管理官を目指して学園に潜り込んだ。そんなある日、機関に隷属し、悪魔の名「アスモデウス」の名を冠する一人の少女と出会う。大切な幼馴染を見つける為に優等生を演じる紫門。大切な人だった王子様に迎えにきてもらうために人であることを捨て、悪魔に堕ちたアスモデウス。それぞれがそれぞれの思惑を胸に秘める中、紫門とアスモ→2020/01/01
椎名
13
序盤こそ置いてきぼりな感覚があり、どれもこれも浅く見えてしまったが、読み終えてみると粗削りながら非常に面白かったという感想にかわっていた辺りスロースターターだなあと。「諦めないこと」で一番の盛り上がりを迎えたと思いきやまだエピローグで転があったのがああそうくるかあとにやにやしてしまった。キャラクター作りとその関係を作るのは上手く、二人の今後も見ていきたいと思わされた。2019/12/17
真白優樹
13
自らが立てた設定が特殊な力へと変じる世界で、力を得た少女達を隔離する学院で監理者を目指す少年が悪魔の名を冠する少女と契約し始まる物語。―――嘘の上に血涙を流し、世界が敵となっても貴方の為に。自らを偽り、それでも内に秘めた激情を振りかざし救う為に。剝き出しのエゴとイタさが激突し嘘と本心が振りかざされる仄暗い中に真っ赤な熱がある物語であり、新人賞らしい若い熱さに満ちながらも作り込まれた世界が物語の中へと引きずり込んでくる、正直に面白い物語である。唐突な邂逅、その先にあるのは激突か。 次巻も須らく期待である。2019/11/27
なみ
12
中二全開の能力バトルファンタジー。 観測者、儀典、因子、権能、契約。脅威と書いてアルスと読み、紋章と書いてペンタクルと読む。 大量に出現する傍点が気持ち良い。 アスモデウスの王子様、紫門の約束。 そして──ラスト数ページの衝撃。 続きが気になりすぎる。2019/11/29
富士獣
11
中2かっこいい現代異能ファンタジー&ボーイミーツガール。ただし''2度ひっくり返される''。 「能力者を管理する、畏怖の対象たる政府機関と学園」 「少女だけに発症する異能」「約束の女の子」「神話や超科学の『設定』が能力に」「カテゴリ6」「ルビ、横文字、詠唱」みたいなキーワードにワクワクする人は是非是非読んでほしい。0年代後半の現代ファンタジーに令和の新人作家のフレッシュさが取り込まれている。 新人賞佳作だけどもっと上でも不思議じゃない。2020/01/31
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