出版社内容情報
「いる」のに見えない 昆虫の保護色と擬態。野外観察50年の著者が,レンズを《鳥の眼》として撮った不思議さいっぱいの写真絵本。 小学校中学年から
内容説明
『いる』のに『見えない』!?昆虫たちのカムフラージュ。野外観察50年の著者が、レンズを『鳥の眼』として撮った不思議さいっぱいの写真絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
「科学する心の絵本100」 https://bookmeter.com/books/349515 大勢のおはなし会には向かないですが、秋や菜園活動などで読みたい本です。保護色・擬態、それぞれに理由があり、「わたしはここにいませんよ」と主張しています。見つけるのがとても楽しい。2021/04/30
遠い日
14
保護色と擬態、タイトル通りなのだが、その姿たるや本当に自然に紛れて、見分けがつかない。実に巧妙な色、形。地味でも派手でも、それにはちゃんと意味がある。身を守り、次の世代へと命を繋ぐためにはベストな方法だ。巻末の解説も詳しく、わかりやすい。どんなに目を凝らしても見つけられなかったものの答えが、ちゃんと用意されているのも嬉しい。2015/03/25
Totsuka Yoshihide
6
矢島稔氏の著作。保護色と擬態に関心を持ち続けた著者の作品。豊島園昆虫館の創設。東京都多摩動物公園昆虫園の設立に努め、昆虫雑誌「インセクタリウム」を創刊。東京都多摩動物公園園長、東京動物園協会理事長、群馬県立ぐんま昆虫の森園長を歴任。「日周期性」🟰「効果的な背景」という仮説は面白かった。色彩と模様、それに動作までモデルに似せるという適応は、仮想される敵には防御効果はあるが他の敵には何の力もないという著者の話は、なるほどと考えさせられた。「いる」のに「いない」と首長する昆虫たち。面白かったです。2023/08/10
yomite
5
かがく絵本よりももう少し高度で、もっと詳しいことを知りたい人への橋渡しのような本です。身近な庭や公園で撮った写真なので親しみやすく、自分でも探してみたいなと思う。2019/09/14
リアム
2
巻末の解説が良い。なんとなく知っていたことを、学問として認識するとますます興味がわく。2019/09/10