出版社内容情報
ある日カーテンを開けてみると、窓べにバラがさいていました。通りかかった人に1本ずつあげていくうちに、1本だけが残り…。 小学校中学年から一般むき
内容説明
かぜをひいて、そとにでられないノラ。あるひカーテンをあけてみると、まどべにバラがさいていた。とおりかかったひとたちは、パーティーやおんがくかいにいくのに、よろこんでバラのはなをもらっていきました。「わたしも、パーティーにいきたいなあ」とつぶやくノラ。すると、ふしぎなことが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かりさ
12
なんて繊細で美しい薔薇を描くのでしょう!表紙の薔薇に目を惹かれ心奪われて手に取りました。偶然にも今とても気になっている市川里美さんの作品♪風邪を引いておうちに篭もりっきりのノラ。ある日窓辺に美しい薔薇が咲いていました。薔薇に惹かれて次々とお客さま。みなうきうきともらった薔薇を手にお出かけ。ああでもノラはそれを窓から眺めるだけ。そんなノラに素敵なことが起こります!夢ある素晴らしいお話。春の訪れを告げてくれる花々。その鮮やかさ美しさは私たちの心を体をこんなにも温かにしてくれのだと、今年の春はしみじみ感じます。2011/05/06
花林糖
10
(図書館本)ノラのシリーズ。ノラ達とバラのパーティがとても楽しそう。市川さんの描くバラの絵がとても綺麗で美しい。(購入)2015/09/12
ぼんくら
7
読友さんご紹介本。かぜをひいたノラは一週間家の中に閉じこもったきり。カーテンを開けるとバラが咲いていた。通りかかった皆が一枝ずつ持っていく。ブリッジ・パーティーに、音楽会に、ティー・パーティーに…。コトコトコト窓をたたくのはバラたち、ノラをバラの世界に誘ってくれます。今の季節にぴったり。かわいい窓辺に咲くバラ、いいなぁ。「ドクター・ジョンの動物園」「たからさがし」とか単独で読んでいましたがノラのシリーズだったんですね。いっしょに読み返したくなりました。2011/05/14
遠い日
6
ノラのシリーズ。風邪ひきのノラの窓辺のバラが咲いたことから、物語が広がっていく。室内と外を通る人々との交流もかわいらしく、ノラの想像がふくらむ。いつもそばにいる犬や人形も、ノラにはリアルなお友だち。ファンタジックな夢想あり、現実的なバトルあり、展開は楽しい。子どもの世界のきらきら光る思いを丁寧に掬いあげた作品だ。2014/05/25
sige***
3
美しいバラの絵が印象的。叙情的で洗練された絵本。2008/10/03