出版社内容情報
手足の自由を失いながらも、筆をくわえて描き続ける星野富弘の〈花の詩画集〉最新刊。さらに深く、さらに豊かな世界を広げる詩画五十九点と近況を語るエッセイ二十四編を収録。
内容説明
さらに深く、さらに豊かな世界を広げる詩画59点と、近況を語るエッセイ24編。
目次
詩画(春になったら;夕焼けの美しい国;土と眠る)
随筆(下駄の音;飛行機雲;トッカンボ;ガラスの青空;小さな沼 ほか)
著者等紹介
星野富弘[ホシノトミヒロ]
1946年、群馬県勢多郡東村に生まれる。群馬大学教育学部卒業後、中学校の体育教師となる。クラブ活動中、頚髄を損傷し、手足の自由を失う。入院中、キリスト教の洗礼を受ける。1979年、前橋で最初の作品展を開く。以後、国内外で「花の詩画展」を開く。1981年に結婚。1991年、村立・富弘美術館が開館
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感想・レビュー
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Smileえっちゃん
40
星野さんの「花のj詩画集」 さまざまなお花がこころに潤いを与えてくれます。その時の思いが、お花に込められていて元気づけられます。お花が優しいタッチで描かれていて、どれを見ても素敵です。中で「大きな手」(マロニエ) 「雑草」(ツユクサ)いいですね。「土の中の会話」は面白いです。「キジバト」の生き物がしゃべったら・・・は考えさせられますね。いつも優しい絵と詩には癒されます。2015/04/05
chiho
9
群馬県民なら作者を知らない人はいないのでは。ベッドや車いすの上でしかも肢体が不自由なのにも関わらず彼の眼には広い世界が広がっていて短い詩の中にハッとさせられることが多くありました。久しぶりに読みましたが素晴らしかった。ご冥福をお祈りします。2024/05/03
さく
4
四冊目の「花の詩画集」。富弘さんに対するイメージを広げてくれた「メン類(1995)」や「雨ニモ負ケテ(2002)」が収録されている。冗談好きな小父さんである一面が面白かった。 2014/08/18
mattari_life
0
星野さんの詩画集2冊目。今度は色とりどりに塗られた花が綺麗に咲いている。詩画も書き馴れた感じがする。ひとつひとつの花々に添えられた詩が、時には植物に話しかけていたり、奥様に話しかけていたり、ご両親に話しかけていたり、そして星野さんの独り言であったりと、日々の生活の中で星野さんから自然と出てきた言葉の数々が植物とマッチしていて本当に素敵であり、癒してくれる。時々挟まれているコラムも、星野さんらしい優しい文章で書かれていて、また読んでいてホッコリした。花のタッチが星野さん独特ですごくいいんです。2010/08/31
NEX
0
色とりどりの花々が植物図鑑さながらに並べられています。口を使って描く。だからこそ優しくこんな繊細なタッチで描けるのかもしれません。 「花はどんなものでも受け入れてくれる、大きな包容力を持っています。」 そんな星野さんの花への思いの伝わる一冊です。2013/03/11