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出版社内容情報
小さな谷川の底を写した淡い幻燈のなか、耳をすますと、小さな二匹のかにの兄弟の、無邪気で可愛らしい会話がきこえてきます。 小学校中学年から一般むき
内容説明
小さな谷川の底を写した2枚の青い幻燈―耳を澄ますと、小さな2匹の兄弟の蟹の無邪気で可愛らしい会話がすぐそこに、聴こえてくるようではありませんか。水が奏でる青い調べのように、ひとひらの花びらの一瞬の舞いのように、馨しい香りの夢のように、どこまでも透明で淡い幻想が水底で揺れています。宮沢賢治の世界を新進気鋭の遠山繁年がみごとに描いた1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪みどりpiyopiyo♪
49
「クラムボンはわらったよ。」「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」■おもしろかった♪ 子供の頃は、不思議で こわくて「よく分からない」と思ったけど、歌人の穂村弘さんが「見える人と見えない人(心霊現象)」の話で「宮沢賢治のクラムボンとか」と挙げてて http://bookmeter.com/cmt/60358338 何となく合点がいきました。■遠山繁年さんの絵は、優しく 儚く 水底に揺れる光の粒をここに感じる様なのに、ちょっとおまぬけな可愛らしさ。物語の印象が一新されました♡(1922年、1987年 偕成社)2016/11/29
れみ
47
図書館内で読了(3)「にほんごであそぼ」で見て懐かしかったので。今でも「クラムボン」はちょっと謎だけど、月の光のなか、やまなしの香りの広がる川底を想像するとドキドキする。2015/02/21
ゆず
27
正確には“読んだ本”ではなく“読んでもらった本”なのですが(笑)娘が音読の宿題で毎晩2回ほど読んでくれるので覚えてしまいそうです。不思議な魅力のある言葉のリズム。クラムボンについて娘と想像を膨らませるのも楽しい。2015/09/28
ヒラP@ehon.gohon
26
このお話は、「小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です」 という一文から始まります。 青さとスライドのようなイメージが先だってしまうので、遠山さんの、軟らかい絵に、どうしても違和感を覚えてしまいます。 先に田原田鶴子さんの絵を見てしまったからでしょうか。 それだけ、宮沢賢治の中に、写実と幻想感のある、自身の絵が既存する物語だと思いました。2020/10/05
nikoniko313jp
22
最近 何度も何度も読み聞かせしてる本。「クラムボンはわらったよ クラムボンはかぷかぷわらったよ」 何とも不思議な世界へ私たち親子を連れて行ってくれる本。最初は 意味わかんない、、と言っていた娘達も クラムボンに付いて想像を膨らませています。それが何とも 不思議な時間。2014/12/07